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【投機の流儀 セレクション】バリュー株の優位は崩れず、成長株先行は難しい相場となるだろう

昨年から本流となったバリュー株(割安株)が優位の相場が続いている。それに対して成長株(グロース株)のパフォーマンスは相対的にバリュー株よりも劣る。グロース株は何倍にもなるものもあるが総合した平均のことを本稿では言っている。株価指数の動きや投信の運用成績を見るとバリュー株優位の流れは変わっていないように思う。また、今後も続くであろうと思う。21年のTOPIXのバリュー株指数のリターンは14.5%だったのに対してグロース株指数のプラスは6.6%だった。主に日本株で運用する国内公募の通貨型投資信託の年初来リターンを比較しても上位10本のうちの9本はバリュー株を主力とするファンドである。バリュー株は必ずしも高配当株を指すのではなく、別の言葉で言えばオールエコノミーが多い。三菱商事・三菱銀行・東京海上・日本製鉄等を言う。この銘柄がこれから良いと言う意味で言っているのではない。例えばこういうようなオールドエコノミーのバリュー株が今後も優位であろうといっているのである。ここで挙げた銘柄は過去の一事例に過ぎないと思っていただきたい。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)市況コメント
(2)騰落レシオ、25日線、200日線、そして日経予想変動率(日経VI)
(3)先週の日本株市場の様相
(4)インバウンド(訪日外国人)関連株が日経平均の小幅安に対して逆行高
(5)個人資金の余力の拡大
(6)半導体関係に引っ張られている強気相場
(7)米はインフレと雇用面で強弱混入
(8)世界景気の減速が鮮明
(9)金利で株価が動く「金融相場」から企業業績で株価が動く「業績相場」への移行時には市場に変調が起こりやすい
(10)バリュー株の優位は崩れず、成長株先行は難しい相場となるだろう
(11)今年は全くNYに振り回されてきた日本株
(12)円ドル相場について
(13)円安指向は短期的には一巡した
第2部 中長期の見方
(1)コロナ禍対策の金融相場から業績相場への移行か
(2)四つある問題点の三つは峠を越したか
(3)中間反騰説か
(5)米、4年ぶりの「ねじれ議会」
(6)米中間選挙はバイデンが意外に健闘
(8)習近平は台湾に対して武力を行使しない見通し
(9)嶌信彦通信 vol.319(2022年11月14日)
(10)独裁時代の中国経済はどうなるか?
(11)習近平一強体制は絶対ではない
(12)中国経済の命運
(13)恐るべきはキッシンジャーの「忍者外交」
(14)死刑廃止論者の言い分と政治家の基礎的資質を欠いた元法相

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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