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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2021年9月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】東京五輪は成功だったのか失敗だったのか

この問題については本当は事後に真剣に議論すべきだ。五輪はアスリートのために行うわけではない。その建て前はスポーツマンシップを通しての国際親善である。それが果たせたのか、それとも新型コロナウイルスが広がるリスク拡大があったのか、この二つを天秤にかけて議論することはマスメディアも評論家もしていない。国民に感動を与えた場面だけをマスメディアは報道するし、またリスクの面だけを強調して報道する。IOC国際オリンピック委員会に引きずり込まれるような形で筆者が以前から言っていたように「第二

【投機の流儀 セレクション】2月16日の3万円と今回のそれとの違い

先々週末の終値は2月16日の3万467円にあと一歩のところだった。ほぼ並んだと言っていいレベルにまで来たが、先週は完全に抜いた。今年の2月の3万円台と先週末の3万円台との大きな違いは企業業績である。もう一つは首相の政治不作為・政治的営為の空白・経済観のなさ・外交観のなさ、が一応払拭されるというファンダメンタルズとしての政治要因の違いがある。今回の3万円台は値がさ大型株が相次いで上場以来の高値を付けたことが特色である。キーエンスやリクルートや東京エレクトロンが上場来高値を付けた

【投機の流儀 セレクション】日銀が株式市場から抜けてから、市場はダイナミズムを取り戻した

日銀がETF購入を抑制すると発表したのは3月19日。政策修正を本格化させたのは4月で約半年を経る。その間日銀がETFを買ったのは2日だけで、7月・8月は2ヶ月間買わなかった。しかし、8月には日経平均は800円上昇した。日銀が政策変更してから半年間、大幅下落もあり、大幅上昇もあった。以前に、「動画」では「日銀が株式市場への介入を止めてから株価はダイナミズムを取り戻した感がある」と述べたが、その通りであろう。 2010年、民主党政権の政治不作為時代、白川元日銀総裁の時にETF購

【投機の流儀 セレクション】「政局はこれ以上は失望しようがない」ために解散は買い

先週は週明けから5日間連騰した。7月14日以来の1か月半ぶりの高値をとった。菅首相が31日に9月中旬に衆院解散に踏み切るとの観測が報じられ手から一段高になった。「選挙が大好きな日本株」これが日本経済新聞9月2日の証券欄の編集委員の記名入り記事の見出しである。世界で大きく出遅れた日本株の割安感が「解散は買い」という広く長く知られた経験則が「最弱日本株復活への引き金」となった感じがある。選挙を巡る日本株の動きには昔から「解散は買い」というアノマリーがあった。典型的だったのは201