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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2021年8月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】2万7000が当面の下値抵抗線化するか

週明け23日(月)の日経平均500円高は「一種のサプライス」であったと思う。菅首相が全面支援した元国家保安委員長が横浜市長選に敗れた。これは政権支持率のリスク値域と言われる30%割れに入ったことと関係がないと自民党幹部は強弁しているが、これは菅政権支持率の30%割れという致命的な数値と無関係ではない。関係があるからこそ国政とは関係ないと自民党幹部は強弁するのだ。しかし、小さな悪材料ではなかった。翌日の500円高は政権不安に対する一種のアク抜け感である。勿論、出尽くしてはいない

【投機の流儀 セレクション】「正しく恐れる」について――直感・論理・哲学、及び蛻変(ぜいへん)

筆者は少なくとも様々な現象を観察して、「株価の景気先行性を重んじない場合は概ね失敗する、失敗を避けるためには株価の景気先行性を重視しなければならない」ということを「直感」で着想し、その直感が「感性認識(註1)」となり、これが積み重なって脳裡で1つの「理性認識(註2)」となって構成されて体系化した。 筆者はこれを論文としてまとめて株価の景気先行性を重視しようということを提言したいと長年志向してきた。 (註1)(註2)毛沢東論文集の中の有名な論文「実践論・矛盾論」の中に「人の正し

【投機の流儀 セレクション】「小池立つ」の羽音に怯える現政権

標題の文言は富士川の合戦で水鳥の羽音に驚いて遁走したという「平家物語」の話しからとっている。今、菅首相と与党は「小池立つ」の羽音に怯えている。攪乱要因になるからだ。小池女史(以下、小池と言う)が国政に参加し総裁になるチャンスは今回をおいて二度とない。 筋書きはこうだ。総裁選の前に菅が衆院解散・総選挙に踏み切って小池が都知事を辞める。そして無所属で東京9区から立候補する(東京9区は前経産大臣が略式起訴されて公民権停止にされているから出馬できない、空き地になっている)、ここに小池

【投機の流儀 セレクション】それぞれの国民にとって特有な「恐怖感の伝統」がある

【お知らせ】 2021年10月1日(金)〜3日(日)の3日間、インテックス大阪におきまして、『第2回[関西]資産運用EXPO』(主催:リードエクシビジョンJAPAN)が開催されます。 10月3日に特別講演(無料・事前申込必要)を行います。是非、ご参加ください。 〈セミナー申し込み先〉 https://reed-speaker.jp/Seminar/2021/asset/top/ 米国では「雇用」である。大恐慌の時代に立派なスーツを着たエリートビジネスマンたちが多数失業して、

【投機の流儀 セレクション】「感動」はメディアが押し売りするものではない

日本のスポーツ界の周辺には「感動」という言葉があふれすぎている。 また、「感動を与えたい」などとインタビューでこたえている選手がいる。 「感動を与えたいとは何事だ」と言いたくなる。感動は与えられるものではないし強要されるものでもなく、観客が勝手に感ずるものである。メディアは選手の苦労話しや家族ドラマまで含めて色々なストーリーを語り、感動を押し売りしようとする。選手も図に乗って「感動を与えたい」などと実に僭越極まることを平気で口にする。 また言うが、感動は与えられるものではない