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【投機の流儀 セレクション】「感動」はメディアが押し売りするものではない

日本のスポーツ界の周辺には「感動」という言葉があふれすぎている。
また、「感動を与えたい」などとインタビューでこたえている選手がいる。
「感動を与えたいとは何事だ」と言いたくなる。感動は与えられるものではないし強要されるものでもなく、観客が勝手に感ずるものである。メディアは選手の苦労話しや家族ドラマまで含めて色々なストーリーを語り、感動を押し売りしようとする。選手も図に乗って「感動を与えたい」などと実に僭越極まることを平気で口にする。
また言うが、感動は与えられるものではない。こちらが勝手に感ずるものだ。本来オリンピックは観客の感動のためにあるのではない。この日のためにトレーニングを重ね、刻苦勉励して、自己に勝つために苦闘してきた選手たちのものであり、観客に感動を与えるためのものではない。メディアがそれを押し売りすべきではない。選手たちが調子に乗って感動を与えたなどというものではない。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)当面の市況
(2)先週水曜日、一時500円安、そして週末また500円の大幅安の背景、ここで考えよう
(3)マザーズ銘柄に「おいしょうの売り」が続出
(4)総合エネルギー政策と原発問題と東電株の「ふるさと帰り」
(5)「感動」はメディアが押し売りするものではない
(6)東京五輪中止論がどんなに高まっても日本政府がその主張を受け入れることはなかった。これは前々から本稿が述べてきた
(7)この半世紀にわたって「衆院選は株高だ」が続いてきた
(8)(★註)所謂「マル政銘柄」
(9)コロナ後の景気回復に疑念を持たれれば通貨安競争に入る恐れ
(10)東京外為市場4月の取り引き高は2006年以来最高
第2部 中長期の見方第2部 中長期の見方
(1)FRBの「柔軟な目標」に潜むリスク
(2)出口戦略(テーパリング)の実施中でも株高が持続した期間があった
(3)株式市場にバブル要素がある時に中央銀行はどうするか
(4)「過度の悲観的見方」には要注意
(5)投信の国内大手運用会社は手数料の減少と資金流出によって前期は6社が減益になった
(6)「海外は沸騰、日本はまだ割安」(マンション価格について)
(7)ケチな裏帳簿がトランプの命取りか?
(8)「衣食足りて礼節を知る」(孟子)
(9)日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命、この3社の長期的株価低迷についての私見
(10)アメリカ歴代大統領の得点数
(11)「何を買っても儲かる絶好の買い場」「今こそバーゲンセールだ」という時に現れる現象を脳裡に置いて将来に臨む、このことは平常時における個々の銘柄でもいえることだ
①金融危機は景気後退期と違って日経平均のPBRが0.8倍かそれ以下になる
②どんな金融危機でも2年で収まることを現代史は教えている
③市場内部要因は正確に教えている


【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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『会社員から大学教授に転身する方法』(電子書籍)
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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