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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2021年5月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】沖縄にタックスヘイブンを設置すべし

5月16日号で、バイデンの法人税上げは正しい政策だと述べた。沖縄にタックスヘイブンを設置すべしと、ついでに言いたい。 筆者は沖縄県にタックスヘイブンをつくればいいと思っている。 沖縄県民は自分の意思で1945年6月の沖縄戦を戦ったわけではない。戦闘員が死亡するのは戦争では止むを得ないが、戦闘員以外の人々が戦闘員以上に何倍も死んだ。若い母親は幼児を自ら殺して自殺した。乙女たちは一部は戦闘行為に参戦して軍に協力し、一部は「生きて虜囚の恥を受けないように」と崖から海へ身を投げた。

【投機の流儀 セレクション】ワクチン政局も敗走また敗走

ファイザーとの供給計画が杜撰だった。大ファイザーとの交渉窓口が厚労省の健康局という一つの局にしか過ぎない。大ファイザーが相手にするはずがない。ワクチンに直接関係する閣僚だけでも厚労省田村、ワクチン担当河野、前厚労相で官房長官の加藤、ウィズコロナの経産相、この4人がいる。官僚はどこを向いて仕事をするのか。船頭多くして・・・の危惧が危惧ではなく現実のものになっている。一方、菅首相は自民党史上初めての無派閥出身の首相である。このため菅は政権を維持するためキーマン4人と連続して会談し

【投機の流儀 セレクション】ワクチン最後進国日本と日本の株式市場

「世界最後進国の日本」としては株価は先進国並み、(少々割安だという見方もあるが)ほぼ先進国並みだ。ワクチン後進国ぶりでは他の先進国とケタが違う。これは全くの市場外部要因であり、ひとことで言えば菅内閣の司令塔がデタラメだからである。 安倍内閣の時は経済は甘利財政担当相を中心に、日本経済再生本部が経済再生諮問会議と連携しながらアベノミクスの総合的な経済政策を推し進めた。そして、少なくとも金融経済面では効果てきめんであった。外交交渉後、外務次官出身でその筋の超ベテランたる国家安全保

【投機の流儀 セレクション】五輪は決行される。そして失敗する。首相はバッハ会長が決めると言い、バッハは日本国民が決めるという。止められるのは小池百合子の目立ちたがり屋の行動あるのみ

五輪は決行される。それが、失敗と分かっていてもだれも止められないのが日本国の意思決定方式だ。第2次大戦の開戦、戦艦大和の沖縄戦への出航、こういう形で失敗すると判っていながら誰も止められない。結果、突き進む。結果は予想通りの失敗、そして失敗から学ぶのだ。それが日本国の近代以降の意思決定方式だった。今、保守系で五輪を止められる者は小池百合子知事しかいない。彼女は都民のために何も働かず、目立つことが好きで目立ちたがり屋の才能を発揮してきて今日を得た。(出自の胡散臭さ、学歴の胡散臭さ

【投機の流儀 セレクション】野村證券の大損と「ファミリーオフィス」

野村が失敗するのはいつも海外部隊からである。 野村證券が大損を出したファンドであるアルケゴス・キャピタルは所謂「ファミリーオフィス」である。ファミリーオフィスとは資産家一族の資産の運用を目的に設立されている組織である。したがって、ほとんど全部は未上場会社である。そして、自己資産の運用会社という名目であるから当局への運用情報の開示義務はない。また、一般顧客から資産運用を任されていないから顧客運営の業務運営を求められているという義務もない。道徳的な縛りもない。したがって、極めてリ