マガジンのカバー画像

投機の流儀 セレクション

306
メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】コロナ第4波と東京五輪

日本は人口当たりの死者が台湾の167倍、中国の21倍、韓国の2倍である。菅政権の対応の失敗が原因である。Go Toトラベルなどという「3密」に正反対のことを利権がらみでやってのけた。元々、東アジアのコロナの死者は欧米に比べると非常に少ない。この原因は何故か判らないが、人種的なものなのか食生活によるものか、キスやハグをしない生活習慣によるものか、よく判らない。しかし、450万年前にチンパンジーの一種の変種からホモサピエンスが誕生した時に、黒人種と黄色人種と白人種の3つが生まれた

【投機の流儀 セレクション】コロナ禍での投資戦略には銘柄別に見る眼が要る

全体の流れの読みを間違えれば、激流に逆らって泳ぐのに似て効果が上がりにくい。流れに乗ってさえいれば泳ぎの下手な人でもある程度はいい線は行く、したがってマクロを見極めることが極めて重要だ。このスタンスは本稿では一貫して崩さないつもりであるが、コロナ禍でのもとでの投資は過剰流動性のもとに上がり続ける相場であるし、グロース株とバリュー株が交互に入れ替わるし、大型株と小型株がまた交互に入れ替わる、このような姿であるからミクロに分け入って見なければならない。また、一切手を引いて次の大き

【投機の流儀 セレクション】日銀は緩和継続を明確にするスタンスを打ち出すだろうがETF買いに変化か

日銀は来週18~19日に金融政策決定会合を開くが、その点検結果を公表する。景気が悪化すれば政策金利の水準をさらに下げることができるという見解もあわせて示す方針らしい。粘り強く金融緩和を続けていく方針を改めて明確にするであろう。 しかし、日銀が「年6兆円を目安にETFを買い続ける」という購入額の目安を削除する気かもしれない。それは日銀の昨今の行動に現れている。21年1月~先週末までのETF購入額は3500億円だから年換算では1兆7000億円にしかならない。 今の株式市場は、「日

【投機の流儀 セレクション】バブルは必ず崩壊するが、バブルだバブルだと皆が騒いでいるうちは崩壊しない

日経平均は87年12月に初めて3万円を超えて以来、33年3か月ぶりに3万円を少し超えて「それに敬意を表して」また3万を割り込んだが、これは日経平均の話しだ。日経平均は本稿でも述べてきたように、「地合(じあい)」とか「場味(ばあじ)」とかいう「相場の脈」や「息遣い」などというものを表すには非常に便利ではあるが、レベルの高低の適否を見るには必ずしも適切ではない。2100以上ある第一市場銘柄の中から225種だけを選んでその加重平均でつくられたものだし、その225種の時価総額の合計は

【投機の流儀 セレクション】日銀に試されている市場

2月15日日経平均が3万円達成後日銀がETFを買うのを止めてしまった。前場でTOPIXが0.5%下がれば後場で日銀が必ず株を買うという長年続いた動きが止まった。市場は出口戦略を織り込み始めたのかもしれない。但し、週末の大幅下げには日銀は買い向かった。また、日銀が株を買うことから10年を経過した異常な金融政策は「正常化」に向けた一つのターニングポイントに差し掛かったと見るべきか迷わせる日銀だ。日銀に試されているのだ。「正常化」と言うからには「今はとにかく異常だ」という意味だ。