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【投機の流儀 セレクション】日銀は緩和継続を明確にするスタンスを打ち出すだろうがETF買いに変化か

日銀は来週18~19日に金融政策決定会合を開くが、その点検結果を公表する。景気が悪化すれば政策金利の水準をさらに下げることができるという見解もあわせて示す方針らしい。粘り強く金融緩和を続けていく方針を改めて明確にするであろう。
しかし、日銀が「年6兆円を目安にETFを買い続ける」という購入額の目安を削除する気かもしれない。それは日銀の昨今の行動に現れている。21年1月~先週末までのETF購入額は3500億円だから年換算では1兆7000億円にしかならない。
今の株式市場は、「日銀が買い支える株式市場」という副作用を意識するレベルであると日銀は見ているに違いない。もし、今週の政策決定会合で日銀がETF購入額について言及しなくも、日銀が21年1月以降の行動を見れば年換算1.7兆円しか買ってこなかった。これで市場がどう動くか、日銀に試されている東京市場だと思われる。日銀が政策決定会合をどう発表するかも重要だが、1月以降の日銀の行動を見れば明らかっであろう。
それこそ、「『What he says』よりも『what he does』を観よう」、というところである。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)週末の動きを含めて3月相場をどう読むか
①レンジ相場の動き
②NY市場
➂22年3月決算とPER
➃日銀は緩和継続を明確にするスタンスを打ち出すだろうがETF買いに変化か
(2)この3週間は短期筋には多忙の3週間だったろう
(3)週末の様相
(4)気になる米長期金利の行方
(5)3月相場はどうなるか?
(6)一方で上値が重い展開が続くのかもしれない
(7)投機的要因による円安動向の復活
(8)最近見られる現象から何を思うか
(9)「投資家信頼感指数」
第2部 中長期の見方
(1)過去の危機とコロナ危機の大きな違い
(2)中長期の見方を振り返る:著名大型株のオールドエコノミー株は健在
(3)米金利上昇をどう読むか
(4)米金利高は恐れるべきではないという見方
(5)日銀は緩和継続を明確にするスタンスを打ち出すだろう
(6)円安が加速している
(7)東京五輪、海外客受け入れ断念
(8)今こそ買いだと檄を飛ばした昨年3月15日号から11か月後の2月高値まで11カ月で86%上昇した。87年11月のブラックマンデー大底から日経平均が3万円到達するまで、これも13ヶ月で85%上昇であった。そこから約9000円上げた所が史上最高値になった
(9)「5つの中長期指標が,リーマン危機前・ITバブル時・コロナ下の相場、この3つのケースと比較して全てが警戒レベルに入っている」
(10)米の経済対策はやり過ぎだという意見
(11)米金利高で円安傾向
(12)武者陵司;ストラテジーブレティン(273 号)
第3部 個別銘柄の風景
(1)苦戦の非製造業の業績下方修正時に買い目か
(2)当面の市況:東電株に見る昨今の目先アヤ取りの動きに惑わされないことと、ポストコロナへの待ち伏せ投資
(3)敢闘した日銀は大幅含み益を持ったはずだ―カンケツ泉銘柄として見る
第4部 読者との交信蘭
品川区K様との交信
浜松Y様との交信

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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