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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年3月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】次に本気で買うのはいつか

これで、3月13日に個々の銘柄は大底を突いたから新しい相場が始まるのか?と問われれば、もちろん「それは違う」と言わざるを得ない。あくまでも中間反騰である。中間反騰の定義は前の高値を抜かないということだ。大きい場合には半値戻りもあるし、3分の2戻りもある。「半値戻りは全値戻りだ」などと根拠のない口伝を言い出す者も出てくるような大きさもある。だが、決して前の高値を抜かないというのが中間反騰の特質である。中間反騰と言うからには、本当の意味での大底が来る。少々時間がかかるのではないか

【投機の流儀 セレクション】経済活動はリーマンショックを上回る規模で縮小し始めた

日本のGDPは昨年10~12月期に前期比年換算で▼7.1%、世界の時価総額は過去最高時(今年1月20日)から先週は▼22%となった。 イエール大学のシラー教授(ノーベル経済学賞受賞者)は経済条件によって修正を加えた10年間移動平均の一株当たり純利益でつくった「シラーPER」というものを開発し、それが過去100年間での超割高を続いていると警戒していた。その警戒水準は「25」であるが、世界恐慌の1929年とITバブル崩壊の2000年と14年6月以降今年2月までと、この3回が「25

【投機の流儀 セレクション】基本的な「心得」はこれだ、「天井売らず。底買わず」

大底を確認するまでは一切買わないというアクションコースの選択は聡明でないと思うし、長期投資の原理原則とも外れよう。それは、「我こそ真の大底を買う者なり」という大言壮語の気取りである。そういう人は買いそこなう。買ってからしばらく評価損を抱えながらナンピン買いを続行する意志力を行使しなければ「大底圏内」は買えないものだ。そのヤセ我慢と意志力こそが市場で儲ける資格ある人となろう。筆者は「まさしく、どんぴしゃりで大底を買う」などと気負ったことは一度もない。「大底圏内」がいいのだ。本稿

【投機の流儀 セレクション】東京五輪が中止になればコトは大きい

【配信遅延のお詫び】 いつも山崎和邦の投機の流儀をご愛読いただきまして、ありがとうございます。 今号は昨日配信予定でございましたが、配信設定に不備がございまして、配信が遅れてしまいました。 誠に申し訳ございませんでした。 今後は再発のないよう、配信セットの確認を厳重に行うようにいたします。 今後もどうぞ山崎和邦の週報をよろしくお願いいたします。 3月1日号の第1部(5)で次々の大イベントが「観客無し」を決定しているが習近平来日延期が山場になるだろうと述べた。それは4日で終わ

【投機の流儀 セレクション】俗に言う「内憂外患」による国内景気に対するブレーキ

2019年10月~12月期のGDPは前年同期比▲6.3%となった(内閣府17日公表)。これは5四半期ぶりのマイナス成長である。19日発表の機械受注(設備投資の先行指標)も見通しは1~3月期は前期比▲5.2%となる。これは3四半期連続で落ち込んだ。言わずもがな設備投資はGDPの構成要素4つのうちの一つであり、しかもこれは所謂「ケインズの乗数」が掛かるからその影響度は1倍以上になる。消費税の影響が大きい。今年に入ってから例えば三越百貨店の株価は1,000円以上をキープしていたが、