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【投機の流儀 セレクション】東京五輪が中止になればコトは大きい

【配信遅延のお詫び】
いつも山崎和邦の投機の流儀をご愛読いただきまして、ありがとうございます。
今号は昨日配信予定でございましたが、配信設定に不備がございまして、配信が遅れてしまいました。
誠に申し訳ございませんでした。
今後は再発のないよう、配信セットの確認を厳重に行うようにいたします。
今後もどうぞ山崎和邦の週報をよろしくお願いいたします。

3月1日号の第1部(5)で次々の大イベントが「観客無し」を決定しているが習近平来日延期が山場になるだろうと述べた。それは4日で終わったが山場には程遠かった。

最も大きな山場は東京五輪中止であろう。そうなると「PBR1倍=2万910円前後が岩盤だ」とも言えなくなる。世界に及ぼす問題にもなる。

最悪の場合はリーマンショック時のPBR0.81倍にまで届いてしまう可能性もある。今の1株当たり純資産は2万910円、仮にリーマンショック時のPBR0.81倍まで落ちるとすれば、1万6900円となる。ちなみにそれは、アベノミクス始動時の8665円から大天井2万4270円の上げ幅1万5600円の半値押し=7800円が1万6500円になるから「アベノミクス相場の始動点から大天井までの半値押しレベルの少し上で止まる」ということになる。

現に2015年に壮年期相場の大天井2万900円からチャイナショックで下げた2016年2月6日は始動点からの正確に半値押しだった。またその年の6月のBREXITショックも正確に半値押しだった。その時の半値押しは一瞬1万5000円を割ったところであったが、今の半値押しは1万6500円近辺となる。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)未だセリングクライマックスならず、だがそれは近い
(2)今週13日(金)はメジャーSQだ。11日(水)は所謂「魔の水曜日」で、その前日が「満月」だ。この辺で波乱相場の佳境を迎えるだろう
(3)個々の銘柄はものによっては一番底の大底を見た
(4)下値限界を探る
(5)NY乱高下、2011年以来、機械売りの連鎖
(6)「皆さん、ジャブは入れられましたか?」(澤上篤人氏)
(7)中間反騰の規模
(8)目先の下値の限界
(9)先週2日目(火)の想定外の反落
(10)東京五輪が中止になればコトは大きい
(11)「リーマンショック時のPBR0.81倍を当てはめれば1万6900円になる」は適切な見方ではない。が、一応は見ておこう
(12)「2万910円にこだわる理由」は「1万9000円説」にもなり得る
(13) 新型肺炎で激動する株式市場
(14) 市場内部要因のダイナミズムは必ずしも日米連動でない。
米経済は一応順調とされ日本経済は後退期に入っている。非連動は極めて理に合っている
(★註)中長期の見方:実勢悪と金融市場
(15) コロナショックの実体経済への影響を見通せない
(16) 当面の市況:「投資家に一番損害を与える、四つの単語で出来たセンテンスはこれだ。『This time is different.:今度は違う』」(ジョン・テンプルトン、2008年没)
(17)また起きた・米逆イールド現象(短期金利>長期金利)
(18)世界中の株式・債券から資金が流出
第2部 中長期の見方
(1)コロナショックで「解決された?」2大問題
(2)新型肺炎とリーマンショックとは比較にならない
(3)長期大相場は終焉の後だが日本経済は「病み上がり」というよりも「病み始め」
(4)不安心理を利下げで抑え込もうとすると資産バブルを生む恐れ
(5)中長期で見ての日経平均の下値はいくらか
(6)どんな下げ相場でも中間反騰がないということは絶対にない
(7)発生源である中国政府の見どころ
第3部 読者との交信欄
(1)「大阪のNさん」とは別な読者、セミナーで何度も会っている、昔からの読者Nさんとの直近の相場に関する交信(3月4日)
(2)大学時代のゼミ友N氏との交信(3月2日)

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。

ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
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