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詩「僕の旅」

行き先知らないバスを乗る旅
誰が始めたかは知らない
辿り着いた場所は都会かもしれない
田舎かもしれない
あるいはどちらでもないかもしれない

バスを降りて所持金がない
まだ旅は終わっていないのに
ヒッチハイクをするのか
たまたま見つけた食堂に住み込むのか
あるいはこのまま足を止めないのか

これは夢ではない
夢と思うなら試してごらん
自分の頬がジンジン痛むのが分かる
何故こんな現実にいるんだ
誰も教えてくれない
一人旅

いつの間にか雨が降ってきた
傘も雨具も何も持っていないのに
近くの軒下で雨やどりだろうね
そのまま我慢だろうね
あるいはリュックサックで頭を覆うのだろうね

そう言えば目的地を決めていなかった
バスを降りてから気が付いた
地元の人におすすめの場所を教えてもらうか
たまたま見つけた謎の場所に誘われるか
あるいはもう帰ることにするか

それも旅だよな
帰路でやっと気付いたよ
僕はいつも鈍感なのは知っている
少しだけ不思議だった旅
家に着いた時はすっかり日が暮れる
やはり何も得られない
休日

目が覚めたら
身体中が筋肉痛
マイナスも成果
ああ夢じゃない
テレビを見て分かる
昨日のは現実だった
それならそれでいい
僕は
僕は

誰にも理解されない
会社の同僚にも
家族にも親友にも愛する人でさえ
このふわりとした冒険
さあて次もするのかい
いやどうだろう
悩みの種

一生で一度でいい
長い長い無駄な時間
必要さ

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