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私の詩集

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自作の詩をここに纏めます。 不定期更新です。
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#長編詩

詩「待合列車」

詩「待合列車」

俺たちの生きる世界にはある都市伝説が存在するのさ
ある日、相方が怪我を負ったとか
ある日、相方が病気に罹ったとか
ある日、相方が罪を犯したとか
ある日、相方が粗相をしでかしたとか
ある日、相方が新天地で頑張ろうと決意したとか
ある日、相方が新しい命を授かったとか
それらは全て例だけど、この世界に取り残される時が来る
まだ別れを決めず、膠着状態を選択する時
とある列車の乗車券を手渡されて案内されるん

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詩「最後に意味を付け足させてください」

詩「最後に意味を付け足させてください」

檻から放たれた2匹のモルモット、まだ見ぬ世界へ
2匹のモルモット、それぞれ性格が相反する
一匹は寡黙で何を考えているのか分からず、孤独を恐れず、されど立ち振る舞いは優しく
一匹は多弁で何も考えておらず、独りを恐れて、あらゆる敵をなぎ倒す
価値観、距離感、責任感、他にもあるものの思想や生き方がそれぞれ異なる「茄子」と「唐辛子」の2匹は仲が良いと言う

旅を続けて辿り着いた華やかな大都市
都会は夢が叶

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