-漫画でよくあるミス-とあるひよっこ漫画の校正・校閲者の独り言・3日目
先日、私は見逃してはならない誤字を見逃した。
「光熱が出て学校へ行けない」
きっと、この駄文を読んでくださっている方は博識な方だと思うので、すぐに気が付くことであろう。
正しくは
「高熱が出て学校へ行けない」
である。
この誤字は、私の後に原稿の確認した人によって世に出ることなく事なきを得たが、私としては非常に不甲斐ないミスである。
漫画の校正・校閲をしている上で一番重要なことは、作画におけるミスもちろんだが、作家さんによる書き文字のミスも見落としてはならない。
書き文字ミス断トツの第1位は
「達」である。
つくりが「幸」になっている確率が非常に高い。
横線が一本足りないのである。
「達」という字を書き文字で見かけたら、
100%間違っていると疑ってかかることにしている。
作画におけるミスで多いのは「トーン抜け」であろう。
トーン抜け……私は見つけるのがかなり苦手である。
いつも次の担当が気が付くパターンなのである。悔しい……。
私が見つけたミスの例としては、
・右利きであるはずのキャラクターが左手で包丁を持っていた
・吹き出しのしっぽが話しているキャラクターに対して逆を向いていた
・絵柄にあるお弁当の価格表示が本体価格+税と税込価格に齟齬があった
などである。