見出し画像

心の闇を追いかけた先には

いきなり久しぶりの更新でこんなことを言うとドン引き待った無しだと思うが、自分の気持ちをここでは曝け出したいので素直に書く。

私は、人の闇が目に見える。

…急に何言ってんの?と思っただろう。そっち路線?私も思った。でも本当なんだもん。

悩んでどんよりした人を見ると、ぱっと見どれだけ楽しそうに過ごしていてもぐちゃぐちゃになった心の闇が体中からドス黒い色を放って見えてしまう。

町中の人のオーラが見えるわけではなく、どうやら混沌とした感情を持ち合わせている人のものだけが見えるのだと、最近気づいた。

仲良くしている男の子がいる。もちろんただの友人だ。年齢?聞かなくてもわかるだろうよ。年下だわ。

彼は私を慕っている。

好意のようなものを感じる時も正直、ある。体の関係はなく、私が悩んでいると駆けつけて来てくれて、相談に乗ってくれる。
同年代の女の子には厳しめの彼だけど、私にはいつもすごく優しい。楽しい気分にして欲しい時はいつでも楽しい場所へ連れ出してくれるのだ。

そんな彼からかれこれ数ヶ月くらい、鉛筆でぐちゃぐちゃに塗りつぶされたような、混沌とした空気を感じるようになった。
その時はあまり気にならないんだけど思い返すとなんとなく、そういえばずっとそんな感じだったなあと、気になり始めた。

原因は色々あるがなんとなくわかっている。私とはまた違うところで、彼は色々と抱えていることを知っている。

あまり触れて欲しくない話題というものは、人にはひとつやふたつくらいあるだろう。
だから今までもあまり触れてこなかった。

でも彼から見えるそれは、なんとなく霊的なものかな?と思い込んでいた。彼は霊感が強いしそういうものなのかなと。

でも最近になって、あのぐちゃぐちゃとしたものは彼自身の「苦悩」であることに気づいた。

いつも気遣って心配してくれて、笑わせてくれる。だからあまりモヤモヤに気づかなかったし、向こうから気づかせないように振舞っていた。年下なのに気遣いの仕方がとても丁寧だった。

彼の闇は随分と深そうに感じる。

今までの彼を取り巻く環境や、出会ってきた人や出来事、全てひっくるめてのあの塗りつぶされた闇だ。深いなんてもんじゃない。底はあるのかすらわからない。

今まではきっと、見て見ぬ振りをして怒りや笑いでそれを見ないようにしてきたのだろう。その傷に自分はもちろん、今まで誰にも触れさせたこともないのだろう。そんな気がしている。

私はいつも癒してくれる彼に、元気になって欲しいと願う。

何かできることはないだろうかと。恋愛感情ではなく、純粋にそう思う。闇を払ってあげたい。

だけど…。

それをしてしまうことで、私たちの関係はどうなるのだろう。

彼は私に「いい女だよ」と言っていた。「こんな人と結婚したら、とよく考える」と言われたこともある。

…色々事情があるので、私たちは恋愛感情を持つことにはならない関係なのだ。そこはもう察してくれ。

私が「救う」ことで、その線引きを越えてはしまわないだろうか?

彼の闇は深い。でもきっと、心を開いてくれているから闇に入ることは出来るだろう。そして、癒してあげることもおそらく難しくはない。

でもその先にあるのはなんだろう?

その「癒し」は抑えきれない私への「執着」に変わってしまうのではないだろうか。

弱さを見せてしまうことで、依存が生まれる。むしろ既に私に依存してしまっている部分があるようにも感じる。

そこでまた心の奥底へ私が入り込んだらどうなるだろう。後戻りできないかもしれない。

きちんと線引きできるだろうか。彼は。無理じゃない?無理そう。

心の闇をなくしてあげたい。
だけど、その先を考えるとどうするのが正解なのか。

心から笑っている姿を見たいなあ…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?