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音 〜「Bloodborne」に触発されて書き殴った〜【あらすじ、筆者紹介】

筆者より
「音 〜「Bloodborne」に触発されて書き殴った〜」を執筆させて頂きました、ぬまといいます。
今回はテーマなしだったので自分なりに裏テーマを設定しました。
パクり、厨二病、自虐の三つです。
パクりについては、Bloodborneの世界観とフレーバーテキスト、ドラクエIの王様の台詞、ドラクエⅤのダンジョン、クロックタワー2のシザーマン撃退の呪文、DODやNieRシリーズのウェポンストーリーの雰囲気などをパクりました。同人誌だし許容範囲である事を願ってます。
厨二病については、クククッ、疼くぜ……俺の右腕に封印されしナンチャラカンチャラ、みたいなテイストにチャレンジしてみました。「汝」って単語は一度使ってみたかったので、文中でタイピングできた時、厨二病っぽくて興奮しました。
自虐については、執筆中、当然ですがパクってばっかだな、と思いました。大した理解もせず、外面だけ拝借して無様なハリボテみたいな感じです。ああ、そんな自分は人として失敗作だなあという自虐を込めてみました。
結果、電波系になったので右から左に読み流しやすいお話です。(他のメンバーのを)お手に取って読んで頂ければ嬉しいです。

あらすじ
実験室で目覚めた検体、氏。
助言者たる私は音を聞くよう氏に言い聞かせる。それは彼方の存在からの啓蒙であるから、と。
やがて氏は音を聞くことを通して、見えない筈のものを見出していく。
彼方で知る、氏にとっての啓蒙的真実とは。

作品抜粋
「さあ、寝かしつけてあげよう」
 一対の両手で後ろの本棚から一冊の絵本を取り出しつつ、もう一対の両手で袖机の引き出しからオルゴールを取り出してそのネジを巻いている間、煙草の紫煙は火種を覆い隠すようにその帯をくゆらせ続け、洋酒は蒸発と霧散を繰り返し、室内はより濃く甘く、仄暗い。ただ燭台の蝋燭の揺らめく火の明かりのみが氏と私、絵本とオルゴールの影を色濃くする。
 オルゴールの物悲しい音が響き渡る室内で、私は氏に絵本を読み聞かせてやった。

赤ずきん

むかーしむかし。
 あるところに、あかずきんとよばれる
 おとこのこがおりました。
 くびもとからこしまでのせなかのかわをはいで、
 ずきんのようにしていつもかぶっていたので、
 あかずきんとよばれたのです。
 あるひ、あかずきんはゆめのせかいに、
 まよいこんでしまいました。
 おおかみにみをやつしたおじいさんにたすけられて、
 ベッドでめをさましました。
 あかずきんはおじいさんにたずねます。
 「どうしておおかみさんのひとみは、
  おちくぼんでとろけているの?」

絵本から氏へと顔を見やると、氏は既に安らかで静かな寝息を立てていた。
「ゆっくりとお眠り。次の夜と夢が訪れる、その時まで」

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