ラクダとユニコーン
ラクダとユニコーン。
この2つが並んで何かわかる方はベンチャーやイノベーションの分野に知見が深い方なのだろう。現存する動物に仮想獣が並ぶのは一般人から見れば異様である。
気がついている方もおられるだろうが私のnoteのアイコンはUnicornでなのだが。ベンチャー世界では「ユニコーン企業」という言葉でユニコーンが登場する。一方、ラクダとは
ラクダは、多様な気候の下で生存できる。水がなくても何週間も生き延びるが、ある時存分に水を飲み、そしてタイミングを計って疾走する――
このラクダの生態をもじって、ラクダ型スタートアップということばが登場しているそうだ。
そして、日本の企業でもこの「ラクダ型スタートアップ」に取り組んでいる企業がでてきはじめているというのが今朝の巡回
社会課題解決 というキーワードもこの「ラクダ型」には登場する。
ラクダとユニコーン、雰囲気で理解しても、ゆったりした我慢強さと瞬発力をもつラクダと「うわさには聞くがだれもみたことがない」という形容でつけられた伝説の一角獣ユニコーン、うまくつけるものだ。ベンチャーやイノベーション界隈ではもはやユニコーンはいろいろな意味で登場しないと思われてはじめているのかもしれない。
ベンチャーやイノベーションは、日本にはその土壌がないと言われて久しい。それが正しいのかどうかはわからない。しかし、知らぬ知らぬうちにみなの身にまとわりつく「笧」というやつは、何かあたらしいものをあたらしいことをはじめようと動き始めたときにまさに「目に見えない」ものとしてまとわりついてくる。この社会の「雰・囲・気」があるのは、だれも否定しないだろう。
まして、異文化に触れる機会がなくなればなくなるほど、その「笧」すら気がつかなくなる。形と上澄みだけとって盛んに言われるようになった「まず 自分」というSelf論は危ういと感じる。そして、同じ人からその次に語られる「足下から」も同じだ。
self us pubic
ガンツ派のコミュニティ・オーガナイジングのワークショップで使われるStory手法だが、とても大事なことを気づかせてくれる。営利だろうが、非営利だろうが、大きかろうが小さかろうが、何か新しいこと新しいものに取り組もう、取り組んでもらおうと思う人たちは、まわりの人たちとぜひこのStoryを作ってほしい。
ラクダは群れる動物である。
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