「コミュニケーション」で気を付ける事
質問:
クライアントとコミュニケーションをとる時に
気を付けていること、大事にしていることがありましたら
教えて下さい
質問ありがとうございます。
私がコミュニケーションをとる時に気をつけていることについて
3点、お答えします。
私は主に3つのことについて気を付けています。
1.笑顔で相手の顔をみる
2.相手の名前を呼ぶ
3.相手の言葉の「本当の想い」を捉えようとする
1.笑顔で相手の顔をみる
これは基本的なことですが、私は笑顔で相手の目を見て会話を楽しみます。顔を見るとした理由は、目を見ることが苦手な人には「眉間から鼻の付け根」辺りを見て話をすることで相手は違和感なく見てもらっている感じになることを確認したからです。こちらも、目を見るよりも少し安心して話す
ことができると思います。
2.相手の名前を呼ぶ
これも基本的なことですが、会話の中で、できるだけ相手の名前を使って話を進めることを意識しています。名前を繰り返すことで覚えますし、親近感が増すような気がしています。
3.相手の言葉の「本当の想い」を捉えようとする
信頼関係が構築できていない人は特に、言葉が表面的になります。
これは私も相手も同じだと思います。
つまり、言葉が「一時的な感情」や「理性」で話されていることがほとんどであり、言葉の裏側なる「本当の想い」とは正反対な内容も含まれていることがあるからです。
例えば、「歩けるようになりたい」と話をされる患者さんがいます。
しかし、その方は、リハ中もリハ以外の時間も「歩く」こと以前に
動くこと自体に熱意を感じられず担当者が困っていました。
そこで、依頼を受けた私は一歩踏み込んで質問をしました。
私:「〇〇さん、歩けるようになったら何をしたいですか?」
患者さん:「散歩をしたい」
私はもう一歩、踏み込んで質問します。
私:「〇〇さん、それ、いいですねぇ!誰と散歩したいですか?」
そうすると、
患者さん:「孫と散歩したいなぁ~、でも孫とはできないよなぁ~」
と話をしてくださいました。
そこで、私は患者さんの「本当の想い」は「歩きたい」のではなく、
「お孫さんと一緒に遊びたい・何かをしたい・公園に行きたい」
ことであると理解しました。
それを確認して、「歩くこと」はそのために手段の一つであり
その他にも「やれること・やるべきこと」はたくさんあることも
共有できました。
そうすると、その患者さんに変化が起きました。
いつもお見舞いに来てくれる奥さんや担当者がびっくりするほど
表情が変わり、取り組み方が変わってきました。
まだまだこの話にはすばらしい続きがありますが、
長くなるのでどこかの機会でお伝えできればと思います。
以上が私のコミュニケーションをとる時に気をつけている
3点についてでした。
ご質問を頂き、ありがとうございました。
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