オッペンハイマー感想2

ひょんなことからオッペンハイマーを3度鑑賞。
私の視点から観たオッペンハイマーの感想とそこから考えたことを書きます。

私は、オッペンハイマーが何をした人か、また当時の米国大統領がトルーマンであったことも、原爆の構造、ヒロシマ・ナガサキそれぞれ違う型のものであったことも知らなかった。自分がオッペンハイマーだったらという気持ちで、時代の中に入り込む感覚で観られました。時代背景について関心が湧き、後で、解説動画を見たり、原爆の特徴について調べるようになった。

映画は、オッペンハイマーの、原爆開発と赤狩りの渦にどっぷり浸った半生をつづったもの。オッペンハイマー個人の恋愛・社会思想が上記2つの歴史上の出来事の中に織り込まれ、それぞれ同分量ずつ(各々30%)語られている。米国で2023年7月公開以来、世界中で配信されている。メディアの影響力は往々にして学校教育以上になりえます。原爆・核、開発者の葛藤がどう描かれるかに着目することは必要で日本の議論でそれらが強調されることは、自然なことだと考えます。私はこの映画をきっかけに、知り学んだことを、未来の平和に活かしたいと考えています。

戦争はなぜいけないのか
人間が長い年月をかけて築いてきた、人間性の結実である、自由・平等・平和(人権)を無に帰してしまうものだから。

核兵器はなぜいけないのか
甚大な範囲における無差別殺人(原爆は数キロ、水爆はその千倍)。投下時の爆風熱線による当日〜数ヶ月あとの死傷の他、放射線が遺伝子を切ることによる、がん・奇形等何世代にもわたる影響。生物、環境双方への影響が未知数。人為的ミス、AIの誤作動による誤動作の可能性がゼロではない。あれば使ってみたくなるもの。(この映画内でも示された)更に、言うまでもなく管理には膨大な金額と労力。

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