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【映画紹介】エターナル・サンシャイン

この映画が日本で公開されたのは今から17年前である。

当時海外ドラマを見始めて数年は経っていたけれど、洋画は数えるくらいしか見たこともない頃だった。さらに邦画も含め、映画よりドラマ派。
細やかに心情を重ねて作り上げられた物語が好きなため、2時間半で作り上げられた映画では心がついていかず、消化し切れないものを感じることがほとんどだった。
それでも当時20代の私は、何か情熱的で消化出来る恋愛映画はないものかと探し求めているなかで、ふと出会ったのだ。

ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットによる記憶除去の恋愛映画。
若い頃は記憶を削除したくなるような恋を味わうこともあるだろう。
それを見事な構成と色彩表現で作り上げられている。
(ちなみに2004年のアカデミー脚本賞を受賞している。)

ジム・キャリー演じるジョエルは平凡で取り柄のない男性に見えるが、誠実でいざとなれば情熱的に愛を取り戻そうとする。ケイト・ウィンスレット演じるクレメンタインは一見破天荒に見え誤解されやすいが、実は無邪気で素直な女性だ。この二人のキャラクターが親近感を持たせ、共感させられる。

しかし病気でもないのに、商売のように記憶を削除するような行為は、一時人を楽にする事が出来ても本質的に幸せにする事には繋がらない。人を愛して傷つくことの意味を知る。「運命」というものがあるとしたら、信じてみることも一つではないか?
そんなことを表現している作品のように感じた。

現在でも最も好きな映画だ。

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