見出し画像

#102 T-ワークな10日間(前半戦)

さて新型ウイルスの影響で、遅ればせながら当社も6月から二交代制のテレワークに入っており、私は15日からの2週間。

2週間なので、実働日は10日間。ただ普通に仕事をするのもつまらない…。もちろん仕事は真面目にはやるのですが、テレワークを実行した証を残したく思い、こんな企画を個人に課してみました。

それはズバリ、この10日間はフェスTかツアTで過ごすというもの。

ウイルスの影響で、何しろ外出していない!ここ数ヶ月飲みにもいっていません。映画、スポーツ観戦はもちろん、音楽のLIVEも軒並み中止。最後に行ったLIVEは新潟県民会館で2月2日に開催された日食なつこさんまで遡ります。

本来であれば、この時期アラバキロックフェスや百万石音楽祭など、夏前の音楽フェスがもう盛んに開催されている時期。昨年は上記の2つのフェスに参加していただけに、今年はわかっちゃいるけど欲求不満状態。

そんな欲求不満を少しでも抑えるため?でもないのですが、この10日間のテレワーク時は、「T-ワーク」と題して、今までフェスやツアーに参加した時に購入したTシャツを毎日日替わりで着て仕事をしようと考えたわけです。

課したルールは1つだけ。

・同じアーティストからはTシャツ1枚だけしか選出できない。

それでは行ってみましょう!
(注:昔のLIVEは思い出して書いている部分もあり、間違っているところもあるかもしれませんのでご了承ください。)


第1日(6月15日)

1日目に着たのはコイツ。

画像1

MAN WITH A MISSON(以下マンウィズ)の2012年「DON'T FEEL THE DISTANCE TOUR」のツアT。ツアーの名前が「距離を感じるな!」って今で言うところの「密」な状態推奨。あえて反対の意味を持つこのツアTを初日に持ってきました。

この頃のマンウィズは今ほど有名ではなく、ツアー6箇所目だった新潟の会場はなんと万代シティパーク(ローカルでごめんなさい)!!この年から開催された新潟レインボーロックの映えあるオープニングアクトがマンウィズだったのです。

地元の人にしかわからないと思うけど、この万代シティパークは街の中にある広場にポツンとステージがあるだけ(バスセンターの2階)。フェスのリストバンドをしている観客はステージ前に入れると言うだけで、ステージ自体はお金を払わなくても遠目であれば自由に見ることができる中で行われました。今では考えられへん!

画像2

マンウィズは皆の知る通り、メンバーが皆オオカミの格好をした宇宙生命体なので物珍しさも手伝って、行き交う人々でどんどん会場の観客が膨れ上がった記憶があります。彼らのその後の大活躍ぶりは言うまでもありません。それを考えても、とても贅沢な空間であったなぁと懐かしく思うのでありました。

それにしても2012年といえば、東日本大震災の翌年。ツアーの最後の場所が仙台〜郡山なのが彼らの被災地への想いも現れていますね。


第2日(6月16日)

二日目は東北のフェスから2010年に行った「風とロック 芋煮会」。東北出身のクリエイターである箭内道彦氏オーガナイズによって2009年10月に福島県で開催された「207万人の天才 風とロックFES 福島」の続編にあたるフェス。

箭内道彦氏といえば、その昔ACCの作品発表会で、たまたまその年の新潟会場の講演が箭内さんだったので、一度だけ本人を見たことがあったのだけれども、この時が生で見るの2回目だったなぁ。

画像3

フェスとしては第1回と言うこともあり、かなりユルかった記憶があります。フェスの大トリだった猪苗代湖ズがボートに乗って登場するとか、アーティストの控室がステージを向いた時の観客のすぐ後ろにある建物で、他のアーティストのパフォーマンスを控えのアーティストたちが見守るのを観客も見られる感じでした。ちょっと会場を散歩すると、THE BACK HORNや怒髪天のメンバーが歩いてたり。

シークレットアーティストがなんとブラフマンで、TOSHI-LOWさんがステージに登場すると、それまでのほほんと見ていた観客たちが、一斉にステージ前までヌーの群れかってくらい大群がダッシュし始めた様は壮観でした。

画像4

2010年の東北フェス…。つまりこの翌年には東日本大震災が東北を襲いました。この時はそのような災害が起こるとは露とも思いませんでした。震災後もこのフェスは行ったことがありますが、震災後はまさに毎年開催される東北の復興の象徴となるフェスの一つです。最近ではアーティストの皆さんによる野球の試合も見られる貴重なフェスとなっています。


第3日(6月17日)

三日目に着たのはストレイテナーの「イモT」!

画像5

2007年12月2日に新潟PHASEで行われた、「Immortals Tour」の初日へ行った時に購入したTシャツ。新潟って結構ツアーの初日に当てられることが多い気がします。新幹線で2時間の距離ですし、まずは様子見と言いましょうか、肩慣らしと言いましょうかちょうどいいのかもしれません(爆)。

画像6

実は、このLIVEが開催された新潟PHASEはこのLIVEの一ヶ月後の12月31日を持って営業を終了となってしまいました。今ではもうその姿形もありません…。Oh…。つまり私が新潟PHASEで観た最後のLIVEということになります。そんなことからもとても思い出深いです。しかも真冬ということもあり、ツアT一枚で入場待ちして、すごく寒かった思い出も。新潟の冬なめたらあきまへん。

この頃はまだストレイテナーにOJ(大山純)はいなかったのだなぁというのも感慨深いですね。数えたことはないのですが、生涯見たLIVEの本数でおそらくストレイテナーを一番多く観てる(それかTHE BACK HORN)と思われます。ストレイテナーはOJが加わわり4人体制になってから、よりその楽曲の完成度が高まった印象なので、スリーピース時代の曲は最近聴いてませんでしたが、この「Immortal」も良きミニアルバムなので、聴き直してみようと思います。

さてついでに新潟PHASEでの思い出を一つ。大学を卒業してから入った某印刷会社で、社会人として初めての仕事がこの新潟PHASEで行われるイベントの準備作業でした。もうぶっちゃけますが、武勇伝なCMを打っている地元のアミューズメントな会社さんのイベントです。今ほど有名ではなかった頃のゴスペラーズのLIVE。ゴスペラーズが「ニュースステーション」のスポーツコーナーのジングル歌ってた頃なので、結構昔ですね(汗)。今思い返すと、この時に今の奥さんと初めて会ったので、二人の出会いは新潟PHASEだったことになります。


第4日(6月18日)

4日目はサカナクション!

画像7

2010年のSAKANAQUARIUM "kikUUiki"ツアーのツアT。新潟はツアー3ヶ所目として、4月11日に会場は新潟CLUB JUNK BOXでの開催でした。この会場、今はLiveHall GOLDEN PIGSに名前が変わっていますが、正直あまり大きな箱ではありません。ちょうどサカナクションが3rdアルバム「シンシロ」のスマッシュヒットから約一年が経ち、満を辞して発表した4thアルバム「kikUUiki」を引っ提げてのツアーだったので、ギリギリのタイミングでこんな小さい箱でサカナクションを見れたのだと思います。とても貴重な体験でした。

画像8

新潟でのサカナクションといえば、このツアーが始まる前の年の「Jin Rock FESTiVAL」も語らなければなりません。このフェスは新潟県加茂山公園野外ステージで、毎年9月くらいに開催される地元民なら知る人ぞ知るフェスです。

新潟のラジオ局FM PORTのナビゲーター島村仁さんがオーガナイズ。2006年からラジオの電波上で開催していた架空の音楽フェスティバルが、2008年にリアル版野外フェスとして第1回が開催されたのをきっかけに、昨年2019年までに計13回を数えるフェスです。

私は2009、2012、2014の3回行っています。2012年はSPECIAL OTHERS、2014年はavengers in sci-fi目当てで行きました。そして初めて行った2009年。そう、この年はサカナクション目当てで行ったんですよ!

サカナクションはFM PORTでパワープレイになっていた「セントレイ」を聴いて、その存在を知りました。その後タワレコでちょうどこの「セントレイ」が入っているアルバム「シンシロ」が視聴できたので聴いたところ、もう1曲目の「Ame(B)」から「ライトダンス」への流れでひと耳惚れして速攻買って帰ったのを覚えています。その2曲の流れが実際に「Jin Rock FESTiVAL」で堪能できたのもいい思い出です。この時のサカナクションはまさにその存在に世間が気づき始めていた頃。今であれば、地方のフェスに出てくれるはずもないので、これまたとてもいいタイミングで見ることができたなぁと、今思い出しても感慨深いです。

そして…。

実はここで出てきたラジオ局 FM PORTはこの6月末で閉局してしまいます。私もその昔営業だった頃、外回りの移動中は必ずFM PORTを聴いていました。仁さんの「BEATCOASTER」とかなちゃん先生の「ビーフラ(BEATCOASTER FRIDAY EDITION)」は本当よく聴きました。今も大好きなthe band apartを知ったのも「ビーフラ」のおかげです。そもそも先にも書きましたが、サカナクションをこれほど早く知ることができたのも、FM PORTのおかげです。アルビレックス新潟の試合の実況中継でもお世話になりました。本当残念です。

最終日の放送内容については、下記のリンクから確認できます。

このようなことを言うのはまだ早い(まだ1週間以上ある)ですが、これまで長きにわたり、私たちを楽しませてくれて、FM PORTさん本当にありがとうございました。

第5日(6月19日)

折り返し地点の5日目に着たのはBEAT CRUSADERS!

画像9

このTシャツ買った時は白かったはずなんだけどなぁ…。ちょっと黄色い…。

それはさておき、このTシャツはBEAT CRUSADERSのツアー「LEMON HEAD 2008」の初日(また新潟初日じゃねーか!)、2008年6月6日に新潟LOTSで行われたLIVEで購入したヤツです。この日の二日前に発売された3rdフルアルバム「popdod」を引っ提げての全国19箇所回ったツアーです。でもこのTシャツはデザインが気に入ったので買っただけで、ツアTだったのかは正直よく覚えていません。一応2008とは入っていますがツアTじゃないかもしれません。

この時のLIVEについては「ある一瞬」だけ鮮明に脳裏に焼き付いています。その一瞬とは、うちの奥さんがベースのクボタさんのお面を見事空中ゲットした瞬間です。

「お面!?」と思われるかもしれませんが、BEAT CRUSADERSはメンバーが公の場に出る時は皆必ずお面を着けて登場していました。LIVEでは登場時はお面をしてますが、演奏する直前にそのお面(紙製)を観客席に投げるのが通例でした。そうです。その時に投げられたお面を見事伸ばした手で空中キャッチしたのです。いや、キャッチしたと言うより、伸ばした手にお面が納まりに来たようにも見えました。

バンドメンバーは5人編成なので、1回のLIVEでお面をゲットできるのは必然的にたったの5人となります。なんて運がいいんだよって話です。

このエントリを書くうえで、その後クボタさんのお面はどうなったのか奥さんに聞いたのですが、「汗やら脂やらでボロボロになったから処分した」とのことでした(爆)。形あるものはいつか壊れるとはいえ、ちょと勿体なくねーかな。

ブログに当時のことを書いたエントリが残っていました。懐かしい。ブログは書き続けるもんですね。LIVE自体は盛り上がって最高だったのですが、この頃はもうBEAT CRUSADERSのメンバーも30代後半から40代だったのもあるかもしれませんが、いわゆる前座が3バンドとかで、BEAT CRUSADERSの番になる前に、かなり消耗してしまってた記憶も蘇ります。

画像10

背中にも彼らのお面が描かれています。当時このお面、私も自分用のお面を自作してネット上でのプロフィール画像として使ってました。若気の至りw。

画像11

当のBEAT CRUSADERSの現在はと言うと、残念ながら2010年9月4日に散開。その後メンバーは各々活動されています。ギターのタロウちゃんはレキシとかのサポートメンバーでよく目にしますね。それこそ先に出てきた「風とロック芋煮会」へ2016年に観に行った時に、レキシのサポートされました。ちなみにレキシネームは加藤エロ正ですw。


前半戦まとめ

さてまだ前半折り返しだと言うのに、もう5,000字オーバーしてしまいました。何気に始めた企画ですがやって良かった。昔を振り返るのはとても懐かしかったですし、このテレワークをいい経験にできたと思います。新潟に限定される情報も多くなってしまいましたが、新潟のLIVE事情の歴史をちょっとでもお伝えできていたら幸いです。

それでは明日から後半戦も張り切っていきましょう。月曜はいきなりコンペの提出日やー。


追記:後半戦も書きました。また長文ですがお時間のある時にでも是非どうぞ!





もしサポートしていただけたら嬉しいです!