#2「起業という聞き心地の良さ」と「歯がゆさ」
起業という聞き心地の良さ
前回、ざっくりと自己紹介しましたが、今回は「起業」というものについて触れていきます。
先程、札幌で起業した方のnoteを見ていました。VC(ベンチャーキャピタル)から出資を受けて、創業したという素晴らしい記事です。
一方で、私のように日の目を浴びずに地味に起業して、誰からも出資を受けずに細々と事業を進めている人達もいます。(おそらく、こちら側が大多数だと思います)
しかし、メディアへの露出が多いのは、圧倒的に前者です。このため、創業者は華々しいスタートをして、仲間を集い、順風満帆な日々を過ごしていくものだと思われています。
だから、私のような創業者でも創業しただけでみんなから、「凄いね!社長じゃん!」と言われるわけです。
でもね、法務局で登記するだけで、誰でも社長になれるのだから起業すること自体は何も凄くないわけです。
「ここからは、平凡なサラリーマンが1人で起業したら、どうなるのか?」という話をしたいと思います。
平凡サラリーマンが起業したら、どうなるのか?
私は前職で札幌市内では、そこそこのネームバリューがある会社に勤めてました。常に顧客からは認知されてましたし、黙って待っていても仕事は勝手に舞い込んでくるという状態でした。
そこから離れて、一人になると当たり前ですが、誰にも認知されなくなるのです。そう、本当に誰からも相手にされません。社会的には死んだも同然で、事実上存在していないのと同じです。
そんな何者でもない人間が、コンサルティングビジネスを始めても、相手にしてくれません。相手をしてくれるのは、当社を顧客としてターゲティングしている人達だけです。つまり、一方的に何かを売りつけたい人しか話を聞いてくれなくなるわけです。(お互い同じ立場ですが)
それでも、進むしかないわけで、前職のコネ(人脈)を辿り、色々な方に会いに行くわけです。
そこで、ある傾向に気づきました。
会ってくれる人と会ってくれない人
前職で頻繁にお会いさせていただいており、尚且つ取引も順調に進んでいた企業担当者の方と会ったときの話です。
私としては、有望な見込客でこれからも一緒に仕事できる(当社のコンサルティングを受けてくれるだろう)と思っていた企業でも、会ってみると意外とドライな対応でした。
このときに、改めて自身の価値が小さいことに気づくのです。今までは、企業ブランド力で上手くお付き合いいただいただけだと。。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありという言葉の通り、一回しか会ったことがない人や顔すら覚えてない方がとても親身になってくれます。
企業体質であったり、担当者の人柄であったり、理由は様々ですが世の中捨てたもんじゃない。
いやぁ。本当にうれしい。
もし、私がまた企業に勤めることがあったら、もしくは今の会社が順調に大きく成長していけば、「その人達に恩返しをしたい!」と心の底から思います。
そして、これから創業する人達がいたら、私自身はその人達にそっと手を差し伸べてあげたいと思います。
相手にされなかったとき、雑な扱いを受けたときは、いつか見返してやると思って踏ん張るしかないです。現実的には、このような対応を受けることがほとんどです。
だからこそ、人の優しさが心に染み渡るわけです。
結局、人。
創業して思うことは、結局最後は人です。人と人が繋がることで、事業は成り立ち、社会が形成されています。全ては人なのです。
だから私は、株式会社totokaの社長として、多くの人達に会って、たくさん社会勉強をしたいと思ってます。
誠実な対応をし続けることで、必ずいつか自分に還ってくると信じてます。打算的かもしれませんが、自分が嫌なことはしない。自分がして欲しいことを相手にもする。
これからも、小学校の1年生に道徳で学んだようなことを大切にしていきたいと思います。
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