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「外側の私」と「内側の私」

社会に出てみて、自分の性格はこれまで自分が思っていた性格とは大きな違いがあることに気づいた。

というか、これまでずっとなりたい自分を演じていたんだなって気づいた。

私は、「自分のことを、大抵の事は何でも器用にできて、気分屋で不真面目人間」だと思っていた。(言葉にすると恥ずかしい。笑)
基本的に、面倒くさがりやだし、思い切ったら行動!みたいな感じで生きてきた。
実際に、授業を聞いていなくてもテストでいい点数は取れたし、大学も就活も第一志望に合格した。

でも、社会にでるとこれまでの偽りの自分が通用しなかった。上司からは、真面目過ぎると言われるし、小さなミスがとても気になる。企業担当者の顔色はもちろん、上司や同僚、同期の言葉一つに気をもんでいた。メールを返信するにも、何度も書き直すし、電話する前は完璧に話せるように、声に出してシュミレーションしていた。
だから、とんでもなく仕事が遅い。
担当エリア外で朝一の商談があるときは、寝る前に道の確認をして、それでも気になって仕方がないからいつもより2時間前に起きて、グーグルアースで何度も道を確認する。
こんなことをしていたら、当たり前に人よりストレスがかかるし、消耗する。

私は、これまで周りに求められる人物像を作ってきたのだと思う。ガリ勉、真面目、意識高い系だと思われると避けられるとわかっていたから、周りに溶け込める自分を演じていた。
そういうことで孤独になることを避けていた。

小さい頃からいつも、自分のことを透明な殻の中から覗いている感覚があった。何と言うか、「内側の私」と「外側の私」がいて、人と会うときは「外側の私」が話しているような感覚。「内側の私」はそれをぼーっと眺めているような。

社会人になって、これまで「外側の私」でいるとこができなくなった。恐らく単純に一日10時間以上、働いていたから、「外側の私」でいる体力がなかったのだと思う。だから、無意識的に会社で「内側の私」でいる状態を選んでいた。

最近、ロンブーの敦さんがHSPについてツイートしていたのがきっかけで、HSPについて調べ、診断してみた。見事に当てはまり、どうやら私はHSPらしい。月並な感想だが、私だけじゃないと知れた事が嬉しかった。どんなふうに生きていけばいいのかや向いている職業についても本が出ていて、今もがいている中に光が見えたような気分だ。

なりたい自分は素の自分ではないことに気づいた。これまでは、なりたい自分が私だと思い込んでいたが、蓋を開けてみると正反対の自分が顔を出した。
これまで思い込んでいた素の私は、なりたい姿であり、自分自身のコンプレックスだったらしい。

適応障害、HSPであるということを理解し、私にとっての幸せな道を歩いていきたい。
今はそのための準備期間なのだと思い、焦らず向き合って行こうと思う。

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