![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104853048/rectangle_large_type_2_03d5038584eb84ac045c59edc8682714.jpg?width=1200)
読書レビュー 手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略
面白さ★★★★☆
オススメ★★★☆☆
難しさ★★★☆☆
ページ数:347
ひとことで表すと…これまでとこれからのコミュニケーション戦略(広告や宣伝方法の戦略)について知ることができる本
まずこの本に書いてあるコミュニケーション戦略とは、人と人のコミュニケーションの事ではなく宣伝や広告などと言った企業と顧客のマーケティングに関する戦略の事である。
コミュニケーション戦略にはベースとなる7つの戦略があることの説明からこの本は始まっている。
①ポジショニング論
②ブランド論
③アカウントプランニング論
④ダイレクト論
⑤IMC論
⑥エンゲージメント論
⑦クチコミ論
以上の7つが細かい事例とともにわかりやすく説明されている。
例えば③アカウントプランニング論であれば、顧客の「深層心理」に働きかけて人を動かすアプローチであり、その代表例としてイギリスの高級デパートであるHarvey Nicholsが打った「Sorry,I Spent it on me(自分のためにお金使っちゃった)」が挙げられている。これは、クリスマスにプレゼントを買いに来る顧客がついつい自分の欲しいものを買ってしまう気持ちを利用した広告であった。
この本を読む事で、さまざまな広告がどういった効果を求めて出されているか、このキャンペーンやイベントは何を狙って行われているのかなど実際に日々触れている広告について考えることができ、より効果的、効率的に目当てのものやサービスを見つけられるようになると考えられる。
またそれぞれの内容は少し難し目ではあるが、手書きの挿し絵が理解を助長してくれてわかりやすくなっている。広告の戦略に興味がある人はもちろん、そうでない人にもオススメできる興味深い内容になっている。
今回の本:手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略 磯部光毅 株式会社宣伝会議 2016
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?