とたん@毎週土曜日読書レビュー更新

読んだ本のメモを兼ねて作成しました。基本的に毎週土曜更新。 読む本のジャンルは特に限ら…

とたん@毎週土曜日読書レビュー更新

読んだ本のメモを兼ねて作成しました。基本的に毎週土曜更新。 読む本のジャンルは特に限らず、あらゆるものを読みます。 科学系や心理学などの本から、小説、ビジネス関係も面白そうと思った本を手当たり次第に読んでいます。 オススメの本があれば教えてください!

最近の記事

読書レビュー バグトリデザイン

 面白さ★★★★☆  オススメ★★★★★  難しさ★★☆☆☆  ページ数:331  ひとことで表すと……新たな発想方法を身につけられる本  この本では、新たな製品デザインなどの企画を思考する時に使える方法論について解説している。また、その方法を身につけるための実践的ワークショップについても同時に解説されており、思考法を身につける一助となってくれるだろう。  人の行為には理由があり、そこからデザインを検討することで、狙った効果や狙い所を考えるという行動分析学的な考え方がこ

    • 読書レビュー 社長の気づきメモ

       面白さ★★★★☆  オススメ★★★★☆  難しさ☆☆☆☆☆  ページ数:410  ひとことで表すと……著者の経営論、仕事論のtips  この本では、様々な企業経営やコンサルタント会社などをやってきた経験から、経営で注意する点や考え方、方法論などが1ページに1つずつ、簡潔に紹介されている。全部で372個の項目があり、社長として考えるべき事や気付きについて様々な視点から書かれている。  特に以下の2つは普段の仕事でも意識したいと感じたものである。 ①会議の目的を会議名に

      • 読書レビュー 伝説の「論理思考」講座

         面白さ★★★★☆  オススメ★★★★★  難しさ★★☆☆☆  ページ数:264  ひとことで表すと……これからの時代必須となってくる論理的思考の基礎を知れる本  この本を読んで実践して行けば、基本的な論理的思考力を身につけることができる。内容としては論理思考のための方法論と、注意すべき点についてわかりやすくまとめられている。これからの時代、DXやAIの活用によって人の役割はどんどん単純作業や定型的業務から、論理的思考を必要としたものに変わっていくと考えられる。そんな時代

        • 読書レビュー 提案書・企画書の基本がしっかり身につく本

           面白さ★★★☆☆  オススメ★★★★☆  難しさ★☆☆☆☆  ページ数:237  ひとことで表すと……タイトル通り提案書や企画書の基本がわかる本  この本では、提案書や企画書についてどのように書いたらよいか様々なパターンが紹介されている。自分がしたい提案や企画したい事があるなら、この本に書かれているマッチしそうなパターンに当てはめて資料を作ることで、最低限必要な形を守った提案書や企画書ができるだろう。  最近仕事でも企画書を作ったりしていたため、どんなことが一般的に書

        読書レビュー バグトリデザイン

          読書レビュー 退屈すれば脳はひらめく

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★★☆  難しさ★☆☆☆☆  ページ数:277  ひとことで表すと…スマホ社会でのスマホとの付き合い方を見直す機会になる本  この本では、スマホ依存になりがちな現代人に対して、スマホを手放して「退屈」な状況を作り出すことこそ、良いアイデアが出たり、他者とのつながりが強くなる要因となると主張している。  様々な方法で、スマホを手放す試みを順番に紹介している。例えばスマホを見る目的や時間を自覚させたり、写真を一切撮らない日を作ったり、アプリ

          読書レビュー 退屈すれば脳はひらめく

          読書レビュー 和らぎの国 小説推古天皇

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★☆☆  難しさ★★☆☆☆  ページ数:345  ひとことで表すと……「和らぎを以て貴しと為す」の意味を知れる本  この小説は、実際の歴史を元にした歴史小説であり、約1400年前、日本に仏教が根付いていく時代の政治の様子をよく感じられるような小説になっている。  基本的にタイトルの推古天皇となる炊屋姫を中心として、歴史に興味がない人でも名前は知っているであろう聖徳太子である厩戸皇子や、蘇我馬子などが登場する。小説としての表現が随所に交え

          読書レビュー 和らぎの国 小説推古天皇

          読書レビュー DXの思考法

           面白さ★★★★★  オススメ★★★★★  難しさ★★★★☆  ページ数:269  ひとことで表すと……タイトル通りDXについてどのように考えるべきか、向き合うべきか知れる本  この本では、昨今話題のDXについて、一般的な見解とかなり違う部分もある考え方を様々な実例を交えて紹介している。この本を読んで、実際に製造業で働いていて感じているDXに対しての違和感がなんなのかが少しわかったような気がする。  特に重要だと感じる点は、一般的に言われているDXの進め方である小さい事

          読書レビュー くだらないものがわたしたちを救ってくれる

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★☆☆  難しさ★☆☆☆☆  ページ数:173  ひとことで表すと…韓国での生物学研究者の等身大の感覚を知ることができる本  この本は、韓国での生物学研究がどれだけ大変か、切実な状況を教えてくれる。内容は著者の実体験や生物学の最新事情、面白い事実を交えて日記のような形で書かれている。著者は生物学を研究する研究者であり、韓国では著者のやっている線虫の研究にはかなり研究費が出づらいらしい。一見何の役に立つかわかりづらい基礎研究は日本でも厳しい

          読書レビュー くだらないものがわたしたちを救ってくれる

          読書レビュー 人生は攻略できる 君たちはこれからどう生きるか

           面白さ★★★☆☆  オススメ★★★★☆  難しさ☆☆☆☆☆  ページ数:270  ひとことで表すと…ネガティブな日本人にポジティブに考える機会を与えてくれる本  私はこの本を読み進めるのが最初なんとなく辛かった。何故なのか考えてみると、自分がスクールカーストで低いカーストだったり、ポジティブに考えられないことで青春時代を浪費したと感じてしまうからだと思う。  この本は、今からでもそういった無駄な浪費を防ぐことができる中高生にオススメしたい。  この本では、自分のスピリ

          読書レビュー 人生は攻略できる 君たちはこれからどう生きるか

          読書レビュー メイカーズ進化論

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★☆☆  難しさ★★☆☆☆  ページ数:213  ひとことで表すと……これからの製造業について考えられる本  この本は、IoTについて考えを深め、これからの製造業がどうなっていくのか、どういう企業が生き残って行くのかについて考える機会を与えてくれる。  著者はDMM.makeAKIBAという3Dプリンタなどを活用したハードウェアスタートアップのための製造拠点をプロデュースしている。メイカーズという言葉がタイトルにもあるが、著者はこれを新

          読書レビュー メイカーズ進化論

          読書レビュー 魔女の原罪

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★☆☆  難しさ★★☆☆☆  ページ数:362  ひとことで表すと……血と受け継がれる罪のミステリー  またこの作者のミステリー小説を読んだ。これまで読んだ作品と同様、テンポが良く読みやすい。ただ、血についてや主人公が透析患者であること、町の不可解な慣習など面白い要素が散りばめられていた割にはそれが活かしきれていないように感じてしまい、もっと詳細に読みたかったと少し惜しい気持ちになった。  大枠としては、主人公とヒロインはどちらも透析患

          読書レビュー みんなに好かれなくていい

           面白さ★★★☆☆  オススメ★★★★★  難しさ☆☆☆☆☆  ページ数:175  ひとことで表すと……人間関係について悩むこころを少し楽にしてくれる本  この本では、人間関係についての様々な考え方について書かれていて、読むことで人間関係の悩みについて解決まで行かずとも少し軽くするようなそんな働きを期待できる。  友だちや好き嫌い、他人との付き合い方についての考え方や、どうすれば悩んでいる状況から抜け出せるか、いじめの現状とどう考えるべきかなどについて様々な見方で説明し

          読書レビュー みんなに好かれなくていい

          読書レビュー 色彩の力

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★★☆  難しさ★★☆☆☆  ページ数:238  ひとことで表すと……色の与える様々な影響について知れる本  色は様々な物事に大きな影響を与えており、この本では、その影響がどのようなものなのかについて詳しく説明している。  まず色は光線のうちの一定波長のものであり、さらに虹の7色や暖色、寒色などに分類される。色による様々な影響は、視覚的な影響はもちろん、光線的な要素でも人に影響を与えている。光線的な影響とは、光を浴びる事によるホルモン分

          読書レビュー 幻告

           面白さ★★★★★  オススメ★★★☆☆  難しさ★★★★☆  ページ数:382  ひとことで表すと……独特の世界に引きこまれるタイムスリップ法廷ミステリー  最近続けてこの作者の小説を読んでいるが、中でも一番展開が分かりづらかったが同時に一番引きこまれる内容だった。やはりタイムスリップものは時系列の整理等がなかなか難しく、一回読んだだけでは理解し切れていないところがある。だがそんな中でも、今までにない斬新な設定やテンポのよい展開によって引きこまれるとても面白い小説だった

          読書レビュー 浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★★☆  難しさ★★★★☆  ページ数:286  ひとことで表すと……経済の成り立ちや、主要な構成要素について歴史的な流れから学べる本  タイトルの通り、この本では経済の基本的な成り立ちや、通貨や財政などの構成要素についてその歴史から学ぶことができる内容となっている。  全体の流れとしては、まず経済学、景気とは?という導入から、通貨や通商、税、財政という経済の基本的構成要素をそれぞれ解説している。私は今まで一切経済学的な教育は受けた事が

          読書レビュー 浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義

          読書レビュー 六法推理

           面白さ★★★★☆  オススメ★★★★☆  難しさ★★★☆☆  ページ数:341  ひとことで表すと……未熟な主人公と相棒の相補関係が心地よい推理小説  今回の本は、以前読んだ作者の推理小説が面白かったのでそれで選んでみた。結論から言うと、今回の作品も読みやすくて面白かった。個人的には前回の「原因において自由な物語」の方が若干好みではあるが、今回の方が好きな人も多そうだと思うような内容となっている。  主人公の古城行成は法学部の大学生で、無料法律相談を行っている。そこに