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オーソドックスの可能性

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記事一覧

オーソドックスの可能性(4-6)

 続いては、オーソドックスらしからぬユーモラスな作を2つ紹介しよう。 (4-11) Willy Schutz…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(4-5)

(4-9) Erich Zepler(Die Schwalbe 1937)            #5 (4+6)  初手は1.Rhh5 (2…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(4-4)

(4-7) Ado Kraemer (Deutsche Schachhefte 1950)            #4 (6+6)  この初…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(4-3)

 ここからは、手順中に最遠移動を含む作品を4作紹介しよう。まずは以下の作から。 (4-5) Erw…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(4-2)

(4-3) P. A. Orlimont (Deutsches Wochenschach 1913) Dedicated to Carl Kockelkorn    …

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(4-1)

4、その他の作品 第4章では、これまで紹介できなかった好作を中心に落ち穂拾いをし、その後長…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性Ⅲ(練習問題Ⅲ解答・後編)

(4) C.Bandelow (Deutsche Schachzeitung 1958, 1st HM)            #8 (8+10) 1.Kc3! Se4+ 2.Kd3 Sf2+ 3.Ke3 Sxg4+ 4.Kd3 Sf2+ 5.Kc3 Se4+ 6.Kb4 Sd2 7.g4 Sd--/Sg-- 8.Sb3/Sxe2#  本作のcrucial squareはb3とe2。それぞれd2とg1にいる2枚の黒Sが抑えているが、もし出題図が黒番ならそのどちらかは動か

オーソドックスの可能性Ⅲ(練習問題Ⅲ解答 前編)

(1) Ado Kraemer (Deutsche Schachzeitung 1951)            #5 (7+7) 1.Rh4 Re1…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(練習問題Ⅲ)

 Ⅲ章の章末問題として、以下に6題引用しておこう。変化・紛れが煩雑なものは避け、なるべく…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(3-9)

 この章で最も読者に紹介したかった作品が、以下の図だ。早速分析を始めよう。 (3-13) Herbe…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(3-8)

 Krikheliの作品をもう一つ紹介しよう。 (3-12) Yosif Krikheli (Schach-Echo 1974, 1st Pri…

青のKK
2年前

オーソドックスの可能性(3-7)

 さてここからは、我々にも馴染み深い知恵の輪的な手順構成を持つ作品を紹介していこう。 (3…

青のKK
2年前
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オーソドックスの可能性(3-6)

(3-9) Hans Peter Rehm (Die Schwalbe 1982, 1st Prize)            #12 (10+11) …

青のKK
2年前

オーソドックスの可能性(3-5)

(3-8) Francois Fargette(Themes 64 1965, 1st Prize)            #8 (3+4)  明らかに最終手は白Sをe7/f6のどちらかに持っていく手で、これらは黒枡だから黒Bg2がそこを守ることは不可能だ。よって黒Bは、そこに侵入する一歩手前で白Sを食い止めなくてはならない。そのような枡に、実際に×をつけてみよう。すると以下のようになる。これらの地点が、本作におけるcrucial squareだ。