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温故知新(詰パラ460号-02)

 今日は、現代チェスプロブレム入門(第2回)から、AUW及びBobson task(双方4種成)の作品を4作紹介しよう。 (5)Henry Wald Bettmann (Funkschach 29/08/1926, 1st Prize) 1.a8=B 1...fxg1=Q 2.f8=Q Qxc5+/Qxf1 b5+ 3.Qxb5# 1...fxg1=R 2.f8=R Rxf1 3.Rxf1 Rxa6# 1...fxg1=B 2.f8=B Bxc5 3.Bxc5

    • Retros on Weekend (17)

      (16) Andrey Frolkin (Rex Multiplex 12, 1984)  以下では、盤面のアルファベットを太字で表記することにする。  まず、AとEがKであることは明らか。続いて、CがPであることもすぐ分かる(それ以外の駒なら、いずれも不可能両王手の局面となる)。  Cが黒Pだとしよう。このとき、g5のCは白Kにチェックをかけているので、直前の手はPh6xg5となり、黒Pは17枚も駒取りをしていることになる。よって、Cは白Pであることが判明した。

      • 温故知新(詰パラ460号-01)

         今日読んでいるのは詰パラ460号(平成6年7月号)。この号は好作が多いので、早速作品紹介に取り掛かることにしよう。            谷川浩司 42角生、22玉、33角生、23玉、34銀、13玉、14金、同玉、12飛成、13金、同龍、同玉、14歩、同玉、15角成、同玉、25金迄17手詰。  冒頭から連続角生が入り、その後も自然な流れで合駒を交えながら手が続き、最後は清涼詰。初手からの駒取りは減価事項だが、この作者がこうしたのだからこれが最善なんだろう。

        • Retros on Weekend (16)

          (15) Luigi Ceriani (La Genesi delle Posizioni 1961)  なくなった駒は白がQRBSPPの6枚で、黒はB1枚のみ。白側の駒取りはPg7によるもので、黒側の駒取りは6枚ともPによるもの。Ceriani schemeを用いた他の作品と同様、a筋の白Pを如何にしてunpromotionするかが主題だ。  序は1.Rf7xSf8# Sd7-f8 2.Qh7-g8+ Sb8-d7迄必然。            (図1)

        温故知新(詰パラ460号-02)

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          温故知新(詰パラ459号-02)

           今日は「神無一族の氾濫」から3作(4作?)紹介することにしよう。            神無太郎 28角、37飛、同角、59角、49飛、47桂打、同飛、49飛、48桂迄9手詰。  焦点に駒を打つことで2つの駒が同時に復活して両王手となるマドラシ特有の詰上がりは、いつ見ても面白い。一間右に寄せて角を持駒にすると、やはり余詰むのだろうなあ。            神無七郎  99銀、87馬、88銀、76馬、77銀、65馬、66銀、54馬、55銀、

          温故知新(詰パラ459号-02)

          温故知新(詰パラ459号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ459号(平成6年6月号)。駄弁を弄さず、早速作品紹介に取り掛かることにしよう。まずは表紙作から。            谷川浩司 22金、同玉、33角成、同桂、34桂、12玉、21銀、同玉、32金、同玉、 42飛、31玉、22飛成、41玉、42龍迄15手詰。  美しい準実戦形から、狙いの一手33角成が飛び出す。この手自体は見え易いし、その後の纏めもさらりと流しているが、何とも言えない上品な香りが漂っている。  続いて、順位戦か

          温故知新(詰パラ459号-01)

          温故知新(詰パラ458号)

           今日読んでいるのは詰パラ458号(平成6年5月号)。期末だけあって、興味深い作が沢山あるが、その中から3題紹介することにしよう。            鮎川まどか 45桂、同銀、39香、同馬、34香、同銀、48飛迄7手詰。  銀を開閉する伏線工作は、「夢の華」第73番のミニチュア版に見えなくもない。紛れで誤魔化したりせず、やりたいことが解答者にはっきり伝わる作り方が好印象。            細田 強 22銀、同玉、44角、31玉、33龍

          温故知新(詰パラ458号)

          温故知新(詰パラ457号-02)

           この457号は、我々プロブレミストにとって記念碑的な号である。というのは、この号から若島さんの筆による「現代チェスプロブレム入門」の連載が始まっているのだ。つまり、日本のチェスプロブレムは実質的にここからスタートした訳である。  今日は、その連載第一回で紹介された作品と出題された作品の中から、4題を引用してみることにしよう。まず最初に紹介されたテーマはAUW(四種成)。 (1)Niels Høeg (Tidskrift for Schack 06/1905)

          温故知新(詰パラ457号-02)

          Retros on Weekend (15)

          (14) Mark Kirtley(StrateGems 10 04-06/2000, 3rd HM)  なくなった駒は双方ともP1枚。手数計算をしてみると、白は盤面配置だけで20手ちょうど。よって、白Pd2は原型位置で取られていることが分かる。  対照的に、黒はS以外動いた形跡がない。しかし、もし黒Pd7が不動のまま取られているとすると、黒の総手数は19手になりえない(Sしか動いていないとすると、黒の総手数は偶数手なので)。だが、白の最終手は駒取りなので、黒Pが直

          Retros on Weekend (15)

          温故知新(詰パラ457号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ457号(平成6年4月号)。早速学校から作品を紹介していこう。            藤井美大 65金、53玉、64金、同角、73飛成、同角、63龍迄7手詰。  重く打った金をすかさず滑らせる、この感触がいい。ただ、肝心のテーマのところで変同があるのは残念。(4手目62玉の変化順でも77飛を角に取らせる筋で纏めることができれば「作意のecho」とか言えるのだが)            波崎黒生 25歩、同玉、A14銀、

          温故知新(詰パラ457号-01)

          温故知新(詰パラ456号)

           今日は詰パラ456号(平成6年3月号)から作品紹介をしていこう。            波崎黒生 25金、同金、24銀、同金、44銀、34玉、33銀生、イ44角、同金、35玉、 34金、同金、44角、同金、同銀、ロ24玉、33銀生、13玉、14飛、同玉、 24金、15玉、25金迄23手詰。 イ他合は同金、35玉、55飛以下。 ロ45玉は55金、34玉、43銀生以下。  8手目の角捨合によって、44銀-33銀生が反復される。この作者にしては軽いが、駒繰りの愉しさが味

          温故知新(詰パラ456号)

          Retros on Weekend (14)

          (13) Niels Høeg (The Chess Amateur 1923)  白からの1手詰は1.Qd1#に違いない。だが、白はそうせずに別な手を指した為にこの局面に至ったというのが問題設定だ。では、白の最終手は何だったのだろうか?その答は、局面を精密に分析することで徐々に明らかになる。  まず、なくなった駒は白がBBSSPPPの7枚で、黒はS1枚のみ。黒Pa3はe7から来ているので、このPだけで4枚駒取りをしている。b筋でも1枚駒取りをしているので、結局

          Retros on Weekend (14)

          温故知新(詰パラ455号)

           今日読んでいるのは詰パラ455号(平成6年2月号)。学校に好作を2作発見したので、早速紹介しよう。            山田康一 47飛、46飛、45歩、43玉、76馬、同飛、44歩迄7手詰。  巧妙な意味付けで飛中合を出し、最後は突歩詰。配置・手順とも、作者のセンスの良さが随所に窺える。            水上 仁 42飛成、同玉、43銀成、31玉、42成銀、21玉、23龍、11玉、13龍、 21玉、33桂、同桂、23龍、11玉、14

          温故知新(詰パラ455号)

          温故知新(詰パラ454号)

           今日読んでいるのは詰パラ454号(平成6年1月号)。この号から、初心者にも優しい雑誌を目指し、徐々に制度改革が始まっているのが目につく。その一つが学校制度の変更だ。巷の「幼稚園が難しくて解く気がしない」という声を耳にして、この号から幼稚園と小学校がいずれも3~7手という手数区分に変わり、幼稚園は一般向け、小学校はマニア向けというように振り分けたのだが、果たしてこれ、どの程度普及に効果があったのだろうか? 「図巧第一番」、「新扇詰」、そして「父帰る」。幾多の詰キストをこの

          温故知新(詰パラ454号)

          Retros on Weekend (13)

          (12) Michel Caillaud, Thomas Volet, Pascal Wassong (Phenix 1999)  なくなった駒から調べていこう。白はBの一枚のみで、黒はRBSPPの5枚。また黒が白Bを取ったのはe2~e4のいずれかで、白はb5,c6,g6で駒取りをしていることが明らか。e筋で駒取りをしたもの以外の黒Pは全て直進していることから、e,f筋の白Pがcross captureしていることも分かる。双方とも駒取りはこれで尽きている。  左下

          Retros on Weekend (13)

          温故知新(詰パラ453号)

          今日読んでいるのは詰パラ453号(平成5年12月号)。D級順位戦の中から、上位の2作を紹介しよう。            熊谷瑞彦 28香、イ27銀生、同香、ロ26飛、14角成、35玉、46銀、同玉、47馬、35玉、46角、同飛、25馬迄13手詰。 イ27銀成は14角成、35玉、24角、26玉、15馬、36玉、37歩以下。 ロ35玉は26角、36玉、63角成以下。  銀の不成移動中合+飛中合という派手な展開が、いかにも順位戦向きという感じだ。纏め方も実に

          温故知新(詰パラ453号)