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温故知新(詰パラ465号)

 今日読んでいるのは詰パラ465号(平成6年12月号)。伝統詰将棋とフェアリーを、それぞれ2題ずつ引用したいと思う。            市島啓樹 A15桂、イ22玉、13角成、同玉、35角、22玉、23金、31玉、53角成、 42香、21と、41玉、32金、同玉、31金迄15手詰。 A13金は32玉、21角、31玉、23桂、42玉、43角成、同玉、44金、52玉、54飛、62玉、53飛成、71玉、73龍、72金で逃れ。 イ32玉は21角、42玉、43角成、同玉、44

    • 第2回透明駒解答選手権(初級戦)開催のお知らせ

      開催日時:11月3日(日・祝)午後2時から ルール:ばか詰 手数:1~3手詰 解答〆切:11月10日(日)到着分まで有効  当日のPM2時にこのnoteに作品をアップしますので、各自時間を計って解き、解図後は解答(及び解図時間)をメールかtwitterのDMで私に送って下さい。短評、総評歓迎! 透明駒ビギナー大歓迎!!  尚、くれぐれもコメント欄等に作意順やヒントになるような事柄を書き込んだりしないよう、ご協力をお願いします。  ルール説明はこちらを御覧下さい。 ・透

      • Retros on Weekend (19)

        (18) Michel Caillaud (StrateGems 2002, 3rd Quick Composing Tourney, Prize)  なくなった駒は、白黒双方ともP2枚ずつ。また、盤面配置だけで白は11手、黒は5手かかっている。手順解析のキーとなるのは、2枚の白Pだ。b6,g6の白Pはいずれも駒取りをしているのが明らか。では、これらの白Pが取った駒は何だったのだろうか?それを考えてみることで、呆気ないほど簡単に黒側のdouble Ceriani-Frol

        • Retros on Weekend (18)

          (17) Thomas Volet (Probleemblad 03-04/2000, 1st Prize)  なくなった駒は白がQRBの3枚で、黒はQRRSSPの6枚。白側の駒取りはa3とb3の白Pによるものが各1枚で、白Pd6によるものが4枚(これはh2から来ている)。一方、黒はPb6とPg6でそれぞれ1枚、それにe6でも1枚駒取りがあることが分かる。以上より、どちらの駒取りも全てPによるものであることが判明した。  だが、Pxa3とする前にはBとRを戻す必要があ

        温故知新(詰パラ465号)

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          温故知新(詰パラ463号+464号)

           今日読んでいるのは、詰パラ463号(平成6年10月号)と詰パラ464号(平成6年11月号)。早速作品紹介をしていこう(誰かさんの作品も紛れ込んでいますが、余り気にしないで下さい)。            池田 俊 37角、18玉、16飛、同香、28金、19玉、17金迄7手詰。  大ベテラン池田氏による、実にセンスの良い短編。先に28金としてから16飛と手順前後すると18銀成!で逃れ。同一ラインに2枚角を並べての合い利かずはかなり珍しい。         

          温故知新(詰パラ463号+464号)

          温故知新(詰パラ462号)

           今日読んでいるのは詰パラ462号(平成6年9月号)。早速作品を紹介していこう。            四方武久 13桂、同飛、22香、11玉、12桂成、同玉、34角、同銀、24桂、11玉、21香成、同玉、32桂成、12玉、22馬迄15手詰。  いかにも表紙向きの簡素図式。金気も殆どなく手は限られているが、銀にぶつけて34角と打つのが実に感触の良い一手だ。3手目の局面から10手かけて43銀を34に動かす、この一連の工作がなかなか面白い。         

          温故知新(詰パラ462号)

          温故知新(詰パラ461号)

           今日読んでいるのは詰パラ461号(平成6年8月号)。学校にはめぼしい作がなかったので、フェアリーを3作紹介しよう。            小石広志 22飛、33玉、34銀、44玉、33銀、同桂、24飛成、34金、33龍、同金、37桂、36桂、35角迄13手詰。  取れない捨駒に始まり、34銀-33銀という味の良い手が続き、最後は36歩を消去してもらって35角で仕留める。安南の大家小石氏による、このルールでの手筋ものと言えそうな作。            岩本

          温故知新(詰パラ461号)

          温故知新(詰パラ460号-02)

           今日は、現代チェスプロブレム入門(第2回)から、AUW及びBobson task(双方4種成)の作品を4作紹介しよう。 (5)Henry Wald Bettmann (Funkschach 29/08/1926, 1st Prize) 1.a8=B 1...fxg1=Q 2.f8=Q Qxc5+/Qxf1 b5+ 3.Qxb5# 1...fxg1=R 2.f8=R Rxf1 3.Rxf1 Rxa6# 1...fxg1=B 2.f8=B Bxc5 3.Bxc5

          温故知新(詰パラ460号-02)

          Retros on Weekend (17)

          (16) Andrey Frolkin (Rex Multiplex 12, 1984)  以下では、盤面のアルファベットを太字で表記することにする。  まず、AとEがKであることは明らか。続いて、CがPであることもすぐ分かる(それ以外の駒なら、いずれも不可能両王手の局面となる)。  Cが黒Pだとしよう。このとき、g5のCは白Kにチェックをかけているので、直前の手はPh6xg5となり、黒Pは17枚も駒取りをしていることになる。よって、Cは白Pであることが判明した。

          Retros on Weekend (17)

          温故知新(詰パラ460号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ460号(平成6年7月号)。この号は好作が多いので、早速作品紹介に取り掛かることにしよう。            谷川浩司 42角生、22玉、33角生、23玉、34銀、13玉、14金、同玉、12飛成、13金、同龍、同玉、14歩、同玉、15角成、同玉、25金迄17手詰。  冒頭から連続角生が入り、その後も自然な流れで合駒を交えながら手が続き、最後は清涼詰。初手からの駒取りは減価事項だが、この作者がこうしたのだからこれが最善なんだろう。

          温故知新(詰パラ460号-01)

          Retros on Weekend (16)

          (15) Luigi Ceriani (La Genesi delle Posizioni 1961)  なくなった駒は白がQRBSPPの6枚で、黒はB1枚のみ。白側の駒取りはPg7によるもので、黒側の駒取りは6枚ともPによるもの。Ceriani schemeを用いた他の作品と同様、a筋の白Pを如何にしてunpromotionするかが主題だ。  序は1.Rf7xSf8# Sd7-f8 2.Qh7-g8+ Sb8-d7迄必然。            (図1)

          Retros on Weekend (16)

          温故知新(詰パラ459号-02)

           今日は「神無一族の氾濫」から3作(4作?)紹介することにしよう。            神無太郎 28角、37飛、同角、59角、49飛、47桂打、同飛、49飛、48桂迄9手詰。  焦点に駒を打つことで2つの駒が同時に復活して両王手となるマドラシ特有の詰上がりは、いつ見ても面白い。一間右に寄せて角を持駒にすると、やはり余詰むのだろうなあ。            神無七郎  99銀、87馬、88銀、76馬、77銀、65馬、66銀、54馬、55銀、

          温故知新(詰パラ459号-02)

          温故知新(詰パラ459号-01)

           今日読んでいるのは詰パラ459号(平成6年6月号)。駄弁を弄さず、早速作品紹介に取り掛かることにしよう。まずは表紙作から。            谷川浩司 22金、同玉、33角成、同桂、34桂、12玉、21銀、同玉、32金、同玉、 42飛、31玉、22飛成、41玉、42龍迄15手詰。  美しい準実戦形から、狙いの一手33角成が飛び出す。この手自体は見え易いし、その後の纏めもさらりと流しているが、何とも言えない上品な香りが漂っている。  続いて、順位戦か

          温故知新(詰パラ459号-01)

          温故知新(詰パラ458号)

           今日読んでいるのは詰パラ458号(平成6年5月号)。期末だけあって、興味深い作が沢山あるが、その中から3題紹介することにしよう。            鮎川まどか 45桂、同銀、39香、同馬、34香、同銀、48飛迄7手詰。  銀を開閉する伏線工作は、「夢の華」第73番のミニチュア版に見えなくもない。紛れで誤魔化したりせず、やりたいことが解答者にはっきり伝わる作り方が好印象。            細田 強 22銀、同玉、44角、31玉、33龍、32飛、同龍、同玉、

          温故知新(詰パラ458号)

          温故知新(詰パラ457号-02)

           この457号は、我々プロブレミストにとって記念碑的な号である。というのは、この号から若島さんの筆による「現代チェスプロブレム入門」の連載が始まっているのだ。つまり、日本のチェスプロブレムは実質的にここからスタートした訳である。  今日は、その連載第一回で紹介された作品と出題された作品の中から、4題を引用してみることにしよう。まず最初に紹介されたテーマはAUW(四種成)。 (1)Niels Høeg (Tidskrift for Schack 06/1905)

          温故知新(詰パラ457号-02)

          Retros on Weekend (15)

          (14) Mark Kirtley(StrateGems 10 04-06/2000, 3rd HM)  なくなった駒は双方ともP1枚。手数計算をしてみると、白は盤面配置だけで20手ちょうど。よって、白Pd2は原型位置で取られていることが分かる。  対照的に、黒はS以外動いた形跡がない。しかし、もし黒Pd7が不動のまま取られているとすると、黒の総手数は19手になりえない(Sしか動いていないとすると、黒の総手数は偶数手なので)。だが、白の最終手は駒取りなので、黒Pが直

          Retros on Weekend (15)