ストレッチで怪我予防の迷信…

柔軟体操って意味あるの?
よく聞かれる。
一般的に柔軟体操というと、運動部が二人一組で行うストレッチをイメージする方が多いだろうが、これって「どこまで開くか?」「どこまで伸びるか?』という競技のような、あるいはプ ロレスごっこのようなもので、実際、故障予防のためには全く意味がない。

本当の柔軟性とは「どれだけきれいに動いているか?」なのであり、「どこまで曲がるか?」という最終可動域は柔軟性とは関係ない。

柔軟性の話のついでに、前述した大昔から運動部の伝統のように行われる、準備運動のストレッチ(実際は無意味なプロレスごっこ)に関して…

パートナーに固定された状態で、いわゆる外力で関節を開いていく静的なストレッチを行うと、その後しばらくの間、筋力低下を起こすという研究結果がある。
そもそも筋肉は伸ばされている状態が苦手で、筋繊維が伸ばされると反射で縮もうとする(伸張性反射)という性質を持っている。
ましてや静的なストレッチのように特定の筋肉に的を絞って、引き伸ばされると、トレーニングを行うのと同じような状態になり、疲れてしまうため、準備運動としては全く逆効果。(むしろ筋トレ効果は少しありw)
20世紀の終わりごろの実験で、スポーツをする直前にストレッチをしてもしなくてもケガの確率は変わらないという研究結果によってストレッチ神話は崩壊した。ストレッチしても怪我するときはするということ。
古くから故障防止に有効と思われていたことも、たんなる迷信だったわけです。

ちなみに、ストレッチ(柔軟体操)の本来の効果は血行の促進。したがって運動後のストレッチは疲労回復力を高める効果があるらしい。疲労回復力がアップするということは、筋力トレーニング(全メニュー終了)や競技の後にス トレッチを行うことによって、筋肉の発達にもプラスになるということである。
ストレッチは準備運動ではなく、競技後、トレーニング後のクールダウンに最適なようですね。

身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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