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アメリカは物価が高い?〜安くて質の悪い日本の食品産業が見えました

先日ロサンゼルスに行ってきました。
「物価高いらしいやん!」「円安で大変じゃない?」
などなどいろんなお言葉をいただいた中、この30年の日本の経済成長の乏しさを実感するのも良いことか…と渡米した。

結論から言うと、物価が高い…というよりは、日本の食品産業の悲惨さとモノの金銭的な価値観について考えさせられてしまった。

スーパーマーケットでいろいろな食品を見てまわると、アメリカはオーガニック大国と言われるだけあって、食べ物に添加物が少ない!のです。

例えば、フルーツジュースやココナツジュースを買うと、500mlくらいのペットボトルで約4〜5ドル(700円ほど)と、一瞬びっくりするのだが、よくよく見ると原材料がココナッツのみ!とかフルーツ五種類のみ!とか、全く添加物が入っていない。
日本で自然食品のお店に入り、ストレート果汁のジュースを買えば、同じくらいの料金になるわけで、同じクオリティの製品として比較すればさほど高いわけではない。
むしろ日本のスーパーのように、オレンジジュースと称して売っているのに、果汁も入っていない化学物質ばかりのオレンジ色の液体ってどうなんだ?と、日本の食品産業への疑問が大きくなるばかりだった。

余談ですが、同じ100%ジュースでもストレート果汁と濃縮還元では大きく違います。濃縮還元とは文字通り「濃縮」して輸送し、現地で「還元(薄めて)」して使うものですから、濃縮還元100%と言っても、保存料が入っていたりする。例えば10倍に濃縮して濃い原液を輸送すれば、搾ったままのストレート果汁を輸送するより1/10のコストで運べるわけだし、消費地の近い工場などで再び10倍に薄める(還元する)ことによって、果汁100%として販売できるわけです。もちろんクオリティは大きく違いますし、日本で果汁100%として売られているジュースは90%以上が濃縮還元で、ストレート果汁100%のものはコンビニなどでも小さい瓶で400〜500円くらいで売られている。

アメリカのスーパーではストレート果汁100%のジュースが当たり前に売られている。これが1本600〜700円(量も日本のコンビニより多い)ですが、はたして物価が高い…と言えるのいだろうか?

同じようなことは日本の食材であるはずの豆腐にも言える。
豆腐はざっくり言えば、豆乳ににがり(塩化マグネシウム)を入れて固めて作るのですが、天然にがりだと固まるのに時間がかかる。
ところが、日本のスーパーに並んでいる豆腐のほとんどは人工の塩化マグネシウムのみならず、すばやく固まる硫酸カルシウムまで使っているものがほとんどなのです。すると、例えば天然にがりで固めるとバケツ一杯の豆乳から30丁取れるところを、硫酸カルシウムで固めると同じ量の豆乳から100丁以上の豆腐が取れる…ということが起こり、当然「味の薄い豆腐」が大量に出来上がるわけです。利益優先で「偽物」ともいえる食品を流通させているのが日本の食品産業なのです。
アメリカの豆腐は濃い!
日本でもしっかりした作りの豆腐を買えば一丁500円前後するのです。
アメリカの豆腐は作りがしっかりしていて、固くて味が濃いハイクオリティーといえます。これが一丁4ドルなのは、はたしてアメリはの物価は高いと言えるのか?
日本の食材でさえ、日本よりアメリカの方がハイクオリティなのは、とても恥ずかしいお話しです。

物価が高いのか…と覚悟して渡米したのですが、結果は日本の悪く安い食品が気になってしまいました。消費者として賢くありたいです!人の世は面白いですね!
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
MENSAジャパン会員
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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