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マイケル・ポーターの「戦略の本質」を簡単おさらい

こんにちは!とすけ(https://twitter.com/tosuke09)と申します!
普段はデジタルマーケティングの支援会社でコンサルをしています。

仕事をしていて自分自身が疑問に思ったことに対しての考え方を中心に発信しています!
今回はマイケル・ポーターの「戦略の本質」について簡単にまとめてみました。

業務改善は競合優位性をもたらさない!?

「戦略の本質」において、ポーターは業務の改善やベンチマークは戦略とは言えないことを強調しています。
みなさんの職場でも、組織の戦略として業務の改善が掲げられていることはないでしょうか?・・・少しドキッとしますよね?
なぜポーターは「業務改善は戦略ではない」と主張しているのでしょうか?

その答えはシンプルです。
(大抵の)業務改善は競合優位性をもたらさないから」です。
もちろん、業務の改善は重要です。業務改善によって収益性は向上しますし、結果として会社に残るキャッシュは増えることもあるでしょう。同じビジネスをしている2社があったときに業務改善をしている会社としていない会社では当然、前者の方が収益性は高くなります。

ポイントは「同じビジネスをしている場合」に収益性が高くなるという点です。同じビジネスをしている際に収益性が高いこと=優位性といえるのでしょうか?
短期的には収益が高い状態なので、優位といえるかもしれません。ただ、同じビジネスをしているということは同じ業務改善が同じ効果を発揮しうるということです。(かつ同じ業務改善手法がとりやすい)
そうなった場合に、業務の改善がラットレース化してしまい、結局のところ優位性はなくなってしまいます。
全員がテストで100点を取れば、100点はすごいことでなくなるように、業界の各社が効率化している状態になれば、効率的な会社は存在しなくなってしまいます。

競争戦略とは他社と異なる活動を業務に組み込むこと

そのうえでポーターは「他社と異なる存在になること」が競争上必要となることを強調しています。そのうえで、「他社と異なる存在になるために必要な業務を徹底的に取り入れ、磨くこと」を推奨しています。(※念のため補足ですが、業務改善を不要と言っているわけではありません。)

どういうことか、ありがちですが恋愛にたとえてみます。
A君は女の子にモテるために独自のポジションを築こうと決意しました。
彼が独自のポジションとして定義した自身のポジションが「普通でない経験をしている魅力的な男」であったとします。

このときにA君は彼女を作るためにいろいろな選択肢をとることができます。
例えば「髪をおしゃれにする」「おしゃれな服を着る」などでしょうか。
しかし、これらの選択肢は「彼女を作りたい大抵の男」は実施していることだと思います。
この方向性で戦うとなると、行きつく先は「超有名ヘアメイクさんに髪を切ってもらう」「超入ブランドの服を着る」といったことになります。
しかし、これも必ずしもマネができないことではなく、お金さえあれば手に入れることができる選択肢になります。
この場合、同じようにおしゃれ軸で戦う多くの男性との競争を強いられますし、経済力という他の要素(資源)に大きく左右されてしまいます。
(これが業務改善に近しいです)

もともとの独自ポジションである「普通でない経験をしている魅力的な男」に立ちかえった際に選択肢は大きく変わります。
そもそも経験というのは日々の積み重ねによるものなので、一朝一夕ではこのポジションに辿り着くことはできません。
そこでこのポジションに辿り着く(=普通でない経験をしている)ためにA君は日々の生活を組み立てていきます。
例えば、SNSで有名人と絡んで仲良くなってみたり、Tiktokをバズらせてみたり、休みの日は山で野宿をしてみたり、、(思いつかない)
このように、自身の独自のポジションを作るために必要な活動を生活に組み込んでいくことでそれが積み重なって形だけではマネできない独自のポジションが築かれていきます。
こうした活動こそが競争優位をもたらす活動であるとポーターは考えています。

その仕事は競争優位性を生み出しているか?

以上、簡単にですがポーターの「戦略の本質」をまとめてみました。
(自分なりの解釈&要約をしているので詳細/正確に知りたい方はぜひ「戦略の本質」をチェックしてみてください)
日々向き合っている業務は「自社の強みや独自性につながるのか?」という観点は非常に重要だと思います。

私も日々の仕事の中でつい忘れてしまいます。
SaaS界隈でよく出てくる「The Model」なども方法をマネして構築しただけでは優位性にならないことには注意が必要です。

少しでもこのnoteが考えるきっかけになると嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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