長編連載小説『サンキュー』第853話。
映子は、昼間、ルバンで働いている。俺も、昼間は、原稿を打つのが忙しくて、暇がない。夜は夜で、睡眠導入剤が効くから、自分の時間を失わずに済んだ。俺自身、強い睡眠導入剤で、仮死状態を作ってから、寝付くのだ。俺たち作家は、気難しい性格の人間が多いからか、夜は寝付き辛くて、睡眠導入剤に頼る人が多い。俺自身、薬を服用すれば、落ち着いて、対処できる。元々、俺自身が、強い統合失調症の症状があって、きついから、薬で誤魔化すのだ。現に、担当医も、精神安定剤や睡眠導入剤を処方することに対して、全く抵抗はない。俺にとって、もはや、薬は、ないと死ぬかもしれないという程度のものになった。(以下次号)
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