毎日の家庭訪問そして、、、

教師にとって家庭訪問は必要な時、相手に求められていくのが自然です。
不登校の生徒であっても、問題行動を重ねる子であっても
必要であれば、何日でも、何回でも足を運ぶ。
歓迎されるとは限りません。
それでも、毎日のように訪問し続けたことがあります。
ある日、お子さんからこう言われました。

「もう来なくていいよ」

面倒だったのかもしれない、、、
独りよがりでお節介だったか、、、
自分がやっていることが逆に辛くなっているのかもしれない、、、

もうやめたほうがいいのか、、、、

頭をよぎりました。

いや、行こう。

ある言葉を信じることにしました。

結果的に次の日も、また次の日もほぼ毎日訪問することにしました。
行けば必ず、その子は玄関で迎えてくれました。
「何しに来た」
は、まだいいほうです。
「・・・」
なんの反応もないこともありました。
それでも最後に帰ろうとすると
「じゃあね」
と一声がありました。
反応に一喜一憂せず、とにかく顔をみるだけです。
何をすることもありませんでした。

そうして数ヶ月が過ぎ、卒業式を迎えます。

その子は、来ないままに卒業式を終えました。

卒業式が終わって数時間後、、、、

来ました。

久しぶりの制服姿で、久しぶりに教室に足を運び、久しぶりに自分の席につきました。

証書を受け取った後、寄せ書きを渡しました。

「みんなが書いてくれたんだ あなたも書いてくれるかい」

「いいよ」

と言ってスラスラとなんのためらいもなく書き始めました。

「ん、できたよ」

私が受け取り、見ようとしたら横取って来ました。

「後にして、先生」
「わかりました」

その場寄せ書きはおいて、教室を出て、学校の校門まで送りました。
そこには保護者が待っていました。
一緒に、歩いて帰っていく姿を見えなくなるまで見送りました。

教室へ戻り、寄せ書きをみた瞬間、なんとも言えない気持ちになりました。

「先生だけが 見捨てないでいてくれた ありがとう」

あの時、あの子の言う通りにしなくてよかった。

私の背中を教えてくれた言葉。

大切なことは、続けること 続けること 続けること

知らなければ諦めていた。
諦めなくてよかった。

迷いを打ち消す言葉、仲間と出会いませんか。

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