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ミルクこぼしちゃだめよ!を読んで~父の日によせて~

ペンダは、山にいるお父さんにミルクを届けることにしました。
頭の上にお椀をのせて、砂丘を通って、お祭りを抜けて、川を渡って・・・。
ぐらぐらしないで、よろよろしないで。
ミルクをこぼしちゃだめよ。一滴も!
ところがついにお父さんのところへたどり着いた瞬間、ミルクのお椀にマンゴーが落ちてきて、あろうことか、ぜーんぶこぼれちゃった。

西アフリカのニジェールという国を題材にしたお話し。

鮮やかなイラストと、平易な言葉。

素朴な思いと、愛にあふれた行動。



誰かを喜ばせたい。
そう思って一生懸命にやっても、思うようにならなかったり、期待してたのと違ったってことがある。

良かれと思ってしたことが、そうでない結果を産む、ということ。

でもこの絵本で、ぺンダのお父さんが言った言葉、とった行動は素晴らしかった。
ぜひ絵本を読んで、涙をぬぐってくださいね。

もし自分がペンダの親だったら、どんな言葉をペンダにかけるだろう、、、といったことも考えさせられますが、
もしも自分がペンダのように、思いを込めてやった結果がうまくいかなかった時、自分は自分にどんな言葉かけをしているだろう、ということも反省させられます。

例えば子育て中のママは、思い通りにならないことだらけ、、と思います。
ついメソメソ、イライラしちゃいませんか。

例えば、子どものために清潔な部屋で育児をしたいと思ってるのに、子どもが散らかすし、汚すから、イライラする時。それは、状況(散らかった部屋)と自分の思い(清潔な部屋で育児したい)を結び付けてしまっているからかもしれない。
目の前の状況(散らかった部屋)と、自分の思い(清潔な部屋で育児したい)を切り離してあげて、できない自分、汚す子どもを責めるのではなく、子どものために清潔な環境を用意してあげたいと思っている、自分の母としての優しさ、愛をまず自己受容、受け止めてあげるのが大切なのかなと思いました。


果たして、目に見えるところだけで評価や判断を下すのではなく、自分はどんな思いで取り組んできたのか、どんな思いががそこにあるだろう、といった目に見えないものを感じ取る力こそ、今の私が大切にすべきものだな、と思い知らされたのでした。


と、こんなふうに私は読みましたが、シンプルなストーリだけど、色んな読み方ができる、広がりのある絵本だと思います。

お父さんの愛に触れられる絵本なので、父の日にあわせて読むのもお勧めです。

ぜひご一読あれ。


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