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「なんとなく不安で心配で、なかなか眠れない」きみへ~絵本「びくびくビリー」を読んで

小学生の息子がいるのですが、学校に行けないお友だち、最近時々耳にします。

「いじめ」とか「勉強が分からない」といった明確な理由がある、というよりは、

「なんとなく」、「朝起きられない」、「漠然と不安」
といった曖昧な理由が多い気がします。

最近読んだ絵本、

「びくびくビリー」

は、まさに「なんとなく不安」な少年のお話し。
色んなことが次から次から気になって、心配で眠れない。

大人でも、こういうことありますよね。

なんだか不安で、気分がもやっとしてる。

将来のこと、子どものこと、健康のこと、お金のこと、、、

なんだか不安で、気になりだしたら、どうしても眠れない、といった時。

皆さんはこんな時、どうされていますか。

考えないように、、例えば、羊の数を数える・・・
今日あった楽しいことを思い出す、
「大丈夫、なんとかなる」と自分に言い聞かせてみる、
いっそのこと起き上がり、テレビを見たり、お茶を飲んだりしてみる、

とかでしょうか。

この絵本では、ビリーは両親に相談します。
でも、不安・心配は居座ったまま。

そこで、おばあちゃんに相談したところ、とびきりの方法を教えてもらうのです。

それは、、、

おばあちゃんが探して持ってきてくれた、お人形に秘密が!

その名も「しんぱいひきうけにんぎょう」。

なんと、このおにんぎょうに心配事を打ち明けて、枕の下に置いて眠ることで、このお人形たちが、心配事を代わりに引き受けてくれる、ということなんです。

『そうすれば 、この子たちが かわりに
しんぱいしてくれるから、おまえは ぐっすり ねむれるよ』

果たして、ビリーはその晩、ぐっすりと眠ることができました!

「しんぱいひきうけにんぎょう」は、中央アメリカのグアテマラで、昔から伝わるお人形だそうです。

どこの国の子どもでも、不安で心配で眠れない夜はあるのですね。

この絵本には、続きがあって、その後も紆余曲折するなかで、ビリーは逞しく成長していきます。
続きはどうぞお手元に絵本を用意してご覧くださいね。


さて、一方で、ビリーのように、「なんとなく不安」、「なんだか気持ちが落ち着かない」といった理由で、夜眠れなかったり、朝起きられなかったり、一日重く沈んだ気分で過ごしている、
そんな子供たちが、今日も、今も少なからずいることを考えると、本当に胸が痛みます。

日本中、世界中の「びくびくビリー」が、
「しんぱいひきうけにんぎょう」や、お友だち、周りの人との繋がりのなかで、
自分の胸だけに閉じ込めている「心配」や「不安」を、少しずつ吐き出して、ふうっと風に流してしまうことができますように。
祈ってます。


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