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8ヶ月目終了と双極性障害 ローグライク(仮)

今日で開発開始から8ヶ月目が終了した。しかし、7ヶ月目終了時点からの進捗はほとんど無い。

この記事は7ヶ月目の終了日に書いたもの。プロジェクトの大きな変更を検討を開始したのがこの時点だ。1ヶ月で作ったのは装備スロットという仕様とその実装。しかしゲーム性が向上しわかり易さが低下したことでもっと深く考えることになった。そして、一旦寝かしてみようと考えて今は手を付けていない。

ただ、そろそろ復活しようと思っていたのだが、体調面で上手く復活できていない。以前生活リズムの見直しを宣言した。この記事だ。

これを書いてから2週間近く経っているが、実行できたのは1日だけ。それ以外はなにかの予定があるか、体調不良で休んでいた。

僕の病気では体調に起伏があり、調子がとても良く頭が冴えていて集中力が高い所謂「ハイ」な状態と、全く逆で何をしていても楽しくなく苦痛で腹痛や胃痛に動悸息切れ、不安感などで何もできない「ロー」な日がある。この2週間は「ロー」な日がとても多く、役所や事務的な用事を無理していたことも効いて、体調はかなり悪く生活リズムも狂っていた。

一旦この「ロー」な状態になると中々抜け出せないのだ。一説によると生涯この病気は治らず、寛解といって「ロー」にならないように自己コントロールができるようになることを治療方針とする場合が多い。ローになる要因は人により様々で、人間関係や大事な用事がきっかけになったり気圧変化なんていう気象にまで及ぶ。薬で抑えることができる人もいれば、気圧をチェックし無理をしないようにすることで何とか乗り切る人もいる。

僕の場合、ローになる要因はよくわかっていない。しかし今回の原因で一番大きかったのは、この病気になった原因である遺産相続問題だった。実は不動産と借金を背負うことになり、その精算過程で起こった様々なトラブルが僕の病気の原因だ。まだすべて片付いていないのだが、ほぼ沈静化している。と思っていたのだが、実際はまだ大きな問題が起こっていることが判明してしまった。幸い僕とは直接関係がなく、僕が何かをして解決することもできないことなのだが、胸に応える。病気を中々理解してくれない親族が、知る必要のないその問題を僕に知らせてきたことも大きな要因だ。その親族との今後の関係にも影響しそうな問題だからだ。

今の僕の治療方針は、朝起きて夜寝る。適切な睡眠時間。これを安定させることになっている。双極性障害治療薬や睡眠導入剤などを服用しながら進めている。いや、進んでいない。結局一番元気だったのは1年ほど前の復職直前だった。このプロジェクトが始まる前だ。治療が進んでいないことが今最も危惧すべき事態なのだ。

ゲーム制作はライフワークとして続けていきたいが、治療の妨げになるのであれば休むようにする。平日10時から19時にゲーム制作ができなかったからダメだ、というプレッシャーはまだ僕には早かったかもしれない。

今、人とのふれあいも減っている。そして運動量もとても減っている。そもそも無職なので節約しながら生活すると、どうしても引きこもりがちだ。友達と遊ぶことも控えたい。市役所などの手続きをしているとき、発話が上手くできなくなっていることも自覚し始めた。作文はまだできるが、口頭で会話するときに言葉が詰まって出てこない。脳が衰えていると感じる。運動に関しても30分ほどの歩行で体力的な限界が来る。日によっては5時間以上歩くこともできてしまうがこれは「ハイ」なときだ。そしてハイなときに知らず知らずのうちに体力を大幅に使ってしまい、ローに急降下してしまう。

散歩がつらい。スーパーに買い物に行くのもつらい。通院もつらい。

自分が思い描いている社会復帰までの流れに比べ、現実はもっと険しかった。まだまだ体の衰えを感じ始める歳ではない。これは明らかに引き篭もりだ。ゲームづくりはそれを手助けしてくれると思っていたけど、負担にもなっているかもしれない。たとえ創作活動だとしても家の中に引き篭もり必要最低限の外出だけ行っていることは不健康なことだ。

辛い時は無理せず、でも家にこもっていては負の連鎖。辛い時が離職し引っ越しして以降増えている。これを脱却するために、優先すべきことを再定義しようと思っている。

ここからは愚痴ではなく、僕の双極性障害を寛解するプロジェクトを見直し、明確化する。

双極性障害寛解プロジェクト

ゲームづくりを含め、自分の中のすべてのゴールの優先度を決め、そこからトップダウンで何をすべきかを考察してみる。知人が読んでいたりするのだが恥を晒す場所なので率直に書き下していく。

目的

人生を幸せにするため。家庭を持ちたいと望んでいる。子供が欲しい。

実は病気を患ってから、こういう人生計画を強く望んだ。それまでは人生が上手く行っていたので自然にそうなると思っていたことだったが、病気が原因で急に達成できない可能性が生まれた。

ゲーム制作を続けたいとか、ゲームに関係することは一切ない。もちろん好きなことだが、優先度は最高ではない。

手段を考察

普通の生活を送る。僕の思い描く普通とは「仕事をしてお金に困らず、友人や恋人がいて充実した生活」だ。以前はできていたことだ。

これを妨げているのは、やはり病気だ。社会生活を営むことが著しく難しいのだ。これを治す、つまり双極性障害の病気を寛解することが解決策だ。そして今マイナスになっている自分をゼロに戻す。以前はおそらくプラスだったが、そこに戻す必要はないと思っている。ゼロになれば自然とプラスに戻っていくのかなと思っているから、ゼロを目標にする。ではゼロとは何か。それが病気を寛解することだ。

病気を寛解するためには自分の体を知る必要がある。何が理由で体調に変化が現れるか。自律神経の働きは勉強した。飲んでいる薬についても勉強している。医者を信頼しているが、信頼するために勉強している。しかし、長い間時間を掛けても改善されなかった。それは本当か?

実は復職した当初は良かった。2018年4月だ。このとき、直前に大きな相続問題を片付けた。1月ごろに東京から大阪に引っ越してきて、3月頃には大阪にいないと中々進められない相続問題を一気に対処した。その時、なんでもできる状態になっていた。それから暫くは働くことができた。働いているつもりだっただけかもしれない。しかし、自己評価では今よりずっと良い状態だった。いつ頃これが傾いたのか、それは9月〜10月ごろだった。実は片付いたと思っていた相続問題がまたぶり返したのだ。しかもそれはかなり大型のもので、税務署の調査により判明した割と大きな額の過少申告分の納税、そしてそれに伴う様々な書類作成など、不安や多忙で圧迫されてしまった。これがきっかけで、10月11月は半分以下の勤務しかできなかった。もちろん与えられた仕事もほとんど進捗がなかった。そして11月には退職し、今に至る。

実は大きな要因が起こって、それが理由で体調を崩すということを、この病気が判明してから何度か体験しているのだ。小さなきっかけで体調を崩すこともあるが、2・3日でもとに戻っている。とはいえそれでもマイナス状態だが。

今回ローが長続きしている原因も先述通り相続問題だった。

では、この「大きな問題」もしくは、絡みついてくる「相続問題」が今後一切起こらないのであれば、このまま回復していくのではないか、という仮説ができあがる。しかしその仮説がもし正しくとも、今は相続問題がまたあぶり出される可能性も残っているし「大きな問題」も具体的に何かがわからないので可能性がある。なので仮説が正しくても正しくなくても、問題解決のためには役に立たない。

では別の説として「大きな問題」「相続問題」が発生しても平気なメンタルを作る、というのはどうか。これは現実的な解決策なのだろうか?というのも、以前は「大きな問題」が起こっても復活してきた。社会人を10年以上やっているが、色々な問題は起こっていた。メンタルをやられることも多かった。でも時間が解決してくれた。今でも腸が煮えくり返るような理不尽なこともあったけど、そんな過ぎたことはもうどうでもいいか、という気持ちになっているし、1週間〜2週間くらいでメンタルは通常に戻っていた。だから、実はもともと「大きな問題」に対しては弱いわけではなかったのだ。「相続問題」は植え付けられたツタ植物のように取り除くことが難しいとしても、メンタルが元通りになれば今までと同じように時間が解決してくれるはずなのだ。だが今はそんなメンタルではないのだ。ここで言うメンタルとは外部からの精神的苦痛に対する抵抗力のことだ。かつてあった抵抗力を取り戻すことができれば、この病気とも別れることができるだろう。

しかし、それは可能なことなのだろうか。よく自問自答している。強いメンタルを作ることはできるのだろうか、と。つらいことから逃げたときの解放感を知っているし、逃げられないつらいことに遭遇すると、逃げる方法を考えそれができないと知り、これが苦痛になってしまう。病気になってから逃げて良いことが多くなった。だから抵抗力が弱まったのではないか。また、僕はそのような診断を受けたわけではないが PTSD(心的外傷後ストレス障害)という障害がある。これは、精神的なダメージが瞬間的なものではなく後まで残るものを意味している。軽度なものだとしても心的外傷というものはその後に残るものなのかもしれない。これは抵抗力が弱まったという表現とは別で、治りにくい傷ができてしまっているとも言える。強いメンタルを作ることは、このような傷や抵抗力を回復させることだと思っている。

しかし、やはり方法がわからない。「うつヌケ」という漫画本を読んだことがある。この本には様々な人のうつ病の「寛解」のエピソードが載っている。そのほとんどが「やり過ごし方を見出す」という方法で解決していた。抵抗力を回復させることとは違うものだと感じる。もしかしたら同じかもしれない。でも「精神的にダメージを与える問題が発生したとき」には抵抗力が、「精神的なダメージを与える問題を発生しづらくすること」がやり過ごす方法なのかもしれない。

結局、強いメンタルを作れば解決するという仮説は実現可能なのかわからない。

どうしたらよいのか、全くわからない。道が見えない。今は得体の知れない不安と原因不明の体調不良で活動する気が起きないほど体調が悪い。今日はまだマシな方なのでこの記事を書くことができたが、他の日はひたすらゲームをプレイするか、寝るか、ただ目を開けて呼吸しているだけだった。

だから、考えた。朝起きて夜寝る。動ける日だけ30分くらいの散歩を目標にすることを。病気の直し方がわからないからって考えて悩むのを辞めた。ゲーム制作は優先度を下げて、頭をつかう日をちょっと減らして、体調が整っている日は30分の歩行をしてみる。散歩に効果があるのかわからないけど、とにかくそうしてみる。太陽を浴びる。朝起きて夜寝る。本当にそれだけ。後は好きなことをする。ゲームを作ってもいいし、料理を楽しんでも良い。時間はたくさんあるのだから。責任や義務などに苦痛を感じることは無いのだから。もし急に「大きな問題」が起きたら体調を崩す。でもそれが終わったらまた朝起きて散歩して夜寝る。「大きな問題」を心配することを辞める。今回は逃げるのではない。しがらみが何もないことを自覚する。逃げるべき対象など無い。もし出てきたら残念。でも大丈夫。それが終わったらまた朝起きて散歩して夜寝ればよい。そうしてるうちに治るんじゃないかな?

結論は「焦らない」だ。

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