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QLSO 導入 ローグライク(仮)

今日はモヤモヤとした変な気持ちなので(具体的に何かはわからないけど)早めに日記書いておこうと思う。

今日やったことじゃないのだけど、10年以上前に購入したオーケストラ音源の QLSO Gold をついに macOS にインストールできた!一応その方法をあとで解説しておこう(困ってる方の目に止まりますように)。

QLSO 版の新世界から

ドヴォルザークの名曲、交響曲第九番(通称新世界から)の第四楽章の冒頭10小節を Logic Pro X のバンドルされてるサンプル音源から QLSO に置き換えてみた。音の質はとてもよく、さすがという感じ。ただ癖のある音源でもあり、うまくスタッカートを表現できてなくて、よりリアリティのある演奏にするためには結構苦労しそうだなーと思った。

本当にリアルなオーケストラ音源が必要なの?

このプロジェクト「ローグライク(仮)」で、本当に必要な音楽は QLSO のようなリアルなオーケストラ音源なのか?という話をしておきたいと思う。

少し前にも書いたが、このゲームでは「オーケストラ」と「チップチューン」の融合のような音楽を目指している。理由はどっちも好きだから!でも結構難易度の高い挑戦だったりする。音の厚みやリバーブ具合の調整が結構苦労していて、ふたつの音色を纏めるのがとてもむずかしい。演出的にも、例えばオープニングではタイトルロゴが表示されるときは弦楽器による壮大な演奏から始まって、その流れでゲームが開始されるときに電子音に変わっていく、というようなことをやろうとしている。

この難易度の理由の1つは、リアルすぎるオーケストラ楽器の音色(おんしょく)と8ビット波形の電子音との乖離によるものだと思っている。オーケストラと一緒にチップチューンのスピーカーがホールに置いてあるようなイメージで作ると、どうしてもチップチューンがリバーブでぼやけてしまい、電子音らしさがなくなってしまう。かといってチップチューンのリバーブをオフにしてしまうと不統一な音になる。

じゃあオーケストラ音源のリアルさを落として、Roland の SC-88Pro のような90年代のDTMを支えたシンセサイザー音源を使ってみたらどうだろうか?という発想にもなった。しかしこれは乖離していないことが理由で面白さが欠けてしまっていた。

つまりどういうことか。音色が乖離している面白さを維持したまま違和感を取り除く苦労をしなくてはならないということになる。その道をぼくは選択してしまった。なので、オーケストラ音源は QLSO を基本にしていこうと思っている。

Mac OS 9 以前の QLSO を Mac OS X 以降(macOS)にインストールする方法

今回苦戦したのだが、ぼくの場合このように解決したということを解説しておく。困っている人は居るんじゃないかと思うので手助けになればと思う。

ぼくの場合、購入した Quantum Leap Symphonic Orchestra Gold Edition (QLSO Gold) は遡ると13年前の2006年だ。共同購入によって安く購入できた。DVD は4枚組で1枚目にインストーラが搭載されている。このインストーラは PowerPC 時代の Mac OS 9 以前でしか動作しないもので、つまりドキュメントどおりにインストールできないということになる。ここからはぼくが行った手順を箇条書きにする。

・DVD を1枚ずつ読み込み、ファイルをフォルダ構成をそのままにしてすべてローカルストレージ(ハードディスク)にコピーする
・4枚すべてコピーしたなら、1枚目のディスクの中にあった EWQLSO Gold Library というフォルダに、DVD4枚ともに入っている EWQLSO_Gold_lib_partX.nks (X は 1から8) という名前のファイルを移動させる
・EWQLSO Gold Library フォルダを好きな場所に配置する(ここがインストール先となるので、ご自分が思う適切な場所にどうぞ)

ここまでがサンプリング音源自体のインストールだ。次に音源を読み込んで再生するソフトウェアサンプラーのインストール。実は QLSO は PLAY というサンプラーを提供しているが、ぼくの場合はこれが利用できなくて KONTAKT という別のものを使った。

・KONTAKT のインストールは NATIVE ACCESS というパッケージマネージャから行う。NATIVE ACCESS を起動し、アカウントを登録(もしくは登録済みのアカウントでログイン)し Kontakt 6 Player をインストール
・NATIVE ACCESS の画面の左上にある Add a serial から DVD のディスクが入っていた紙に貼ってあるシリアル番号を入力。これで EWQLSO Gold Ed を所有していることを NATIVE ACCESS で登録できる
・NATIVE ACCESS の EWQLSO Gold Ed の Installation Path を先にインストールした EWQLSO Gold Library フォルダに指定する

このような状態になれば問題ない。次に音が鳴るかを確認する。KONTAKT はプレイヤー自体を単体で起動することができるので、まずはそれを試す。

・アプリケーションの Native Instruments -> Kontakt -> Kontakt を起動

・ここで左側のペインに EWQLSO Gold Ed と書かれていれば KONTAKT がそのライブラリを読み込める状態になっている。なっていなければ Manage Libraries ボタンを押して EWQLSO Gold Ed を有効にする

ここで EWQLSO Gold Ed が見つからない場合は NATIVE ACCESS で QLSO の登録ができていない状態なのでご注意を。

・EWQLSO Gold Ed が有効であれば Browse ボタンを押してサンプル音源を選択する

なんでもよいのでダブルクリックすると右側に白いアイテムがロードされる。ここでエラーが出た場合、一番最初のDVDからコピーしたファイルのインストールが間違っているので、もう一度見直しを。

無事音源が読み込めればピアノ鍵盤を押すと音がなるはずだ。

次に、Logic Pro X でこの音源を使う方法。

・一度 mac を再起動する。(ぼくの場合、これを行わなければ動かなかった。)
・Logic Pro X を起動する
・トラックをソフトウェア音源で作成し INPUT を Kontakt にする。

これで KONTAKT が Logic Pro X のソフトウェア音源として利用できる状態になった。そうすれば、先ほどと同じように KONTAKT にサンプリング音源をロードすることで再生することができるようになる。なお、注意として KONTAKT のサンプリング音源をロードしたら MIDI チャンネルの番号に気をつけること。Logic Pro X で入力した音が再生されない場合、MIDI チャンネルの設定に問題がある場合がある。これ以降は KONTAKT の使い方なので省略。

以上で QLSO が使えるようになった。また昨日投稿した日記でも書いたアーティキュレーションの設定も QLSO + KONTAKT で行える。これは MIDI チャンネルにアーティキュレーションを紐づけることができる。ちなみに QLSO にもアーティキュレーション機能が使える音源があるが、すべてを網羅しているわけではないので Logic Pro X を使う分にはチャンネルを分けて設定したほうが使いやすい。

今日の残りの時間はもやもやしながらチップチューンの音作りをしようと思う。

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