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詩作集・天網恢恢

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この世界はみんなで見ている夢にすぎない。そこを出発点として。
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#随想詩

#9 祭りのあと、天竺に魂をしずめて

#9 祭りのあと、天竺に魂をしずめて

きみは魂を沈めるのか、鎮めるのか。それとも静めるのか。

心は硝子(ガラス)の器にあふれる濁り水のようなもので。

そっと静かに置いておけば、水を濁らせていた泥は器の底に沈んで、きみの落ち着かぬ心はやがて鎮められてゆき、少しずつ透き通り、いつの間にか澄み渡り、そして体の隅々までも良気が満ち渡る、そうだ、しみじみと高気が冴え拡がる。

扉の向こう、窓の向こうには、眩しいほどの曇天の下に駐車場として使

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[随想詩] 言の葉のさざ波立って風涼し

[随想詩] 言の葉のさざ波立って風涼し

そうです、これはある類型の、
絶対的に言葉には写しえない、
この身のうちにまさに今この瞬間やどっている、
不可思議奇妙な気分についての、

そもそも言葉というものは、
この世界で生じる現象の、
不完全な写像(マッピング)にしかすぎないのですから、
いくら地図をよく読み解いて、
そこに描かれているすべてを頭に入れて、
そのすべての相関関係にまで思いを至らしめたとしても、

所詮地図は地図でしかなく、

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[208 湧出詩] 鵺の鳴くころ、秘密めいた泉で

それはぼくだって、幸せになりたいさ。結局はそれだけのことだろ。

遠い星から送られてくる思考の連鎖に、即興の形を与えてやることができれば、心は少しばかり落ち着いて、闇の中、静かに踊り始める。

それでぼくは、今日もこうして無為の時を過ごし、それが徒食であれ自然であれ、とにかくそいつを絶対的に肯定してしまうことで、目の端ににじむ涙を成仏させる、大海原へと向かうガンガーの流れへと合流させる。

放り出

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終わらない夏休みの唄

終わらない夏休みの唄

何かが生まれてこようとしています。

この世界の片隅で。
あなたの心の奥底で。
全宇宙のど真ん中で。

涸れることのない泉がそこにはいつもあるのです。

この世界が存在する限り。
あなたが生きている限り。
全宇宙の寿命が尽きるまで。

だからあなたは。

何もしなくていいのです。
何にもならなくていいのです。
何かのために生きるのではないのです。

あなたは生まれてきたのです。
あなたは育ってきた

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