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タブロイド誌 『Report/FUKUSHIMA Vol_1 今野秀則(全文)』 について。

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ノジョーです。

先日、このnoteに初めて記事をあげました。

『Report/FUKUSHIMA Vol_1 今野秀則(全文)』
というものです。

そのことについて、少し説明を書いておきます。

。。。

今野さんに出会ったのは2013年3月、警戒区域ギリギリの下津島エリアでフィールドワークしている途中に、一時帰宅中の今野さんを見かけて、そこで少しお話をしたのが始まりでした。

その時に、
『今月末で、ここもいよいよ帰還困難区域になってしまうんですよ。もう自由には入れなくなってしまう。だからこうやって少しづつ物を運んでいるの』
という話を聞いて、その同じ月の月末にもう一度福島入りして、ボクは再び今野さんと一緒に下津島へ向かいました。

『これでもしかしたらここに来れるのは最後かもしれない』
と言うお話を伺いながら、お家の周りや今野さん自身のポートレートを撮らせてもらいました。
震災事故当時のお話はやはりリアルというか、被災者の一個人の話としては物凄い内容だなぁと感じました。

戻ってから写真をプリントしている時に、今野さんのポートレートのプリントを見た瞬間、
『これは、、、なんか印刷とかしてちゃんと世の中に出したいな。。。』
と思ったんですよね。
当時のお話とかもかなり色々とお話して聞かせて頂いたし、自分が聞いて知っただけではアカンやろと、何かこういうことを世の中に知らせないとイカンやろと、強く思いました。

でまあ、ネットでね、お金をかけずにテキスト起こして、ザザッとアップして広めるのが一番いいかとは思うんですけど、、、なんかそれは違うなと。
スマホとかでサクサク色んな情報が簡単に手に入るってことにもどこか疑問があったし、ニュース報道メディアへの不信感とかもあった。

そこで思いついたのが、タブロイド誌でした。
情報っていうのは、それが置いてある場所に自分から取りに行かないと貴重な情報は手に入らない、ということをやってみたいなと。
行為として、その頃のテレビや新聞メディアの情報伝達の曖昧さ隠蔽などに対するアンチテーゼも含ませたかった。

制作費は全て自分で持ち出し、計 1 万部。
知り合いのグラフィックデザイナーさんに頼んで、無理言ってすごく安いギャラでデザインをお願いして、シンプルで見栄えのいいものにしてもらえました。テキストもあえて今野さん本人の語りだけにして、荒削りに編集もやって、どうにか自分のやり方で作り上げました。

8月に完成して、SNSで配布先を募集したら、全国色んなところの方々が配布先として手を挙げてくれました。
タブロイドは、全ての場所で無料配布にしました。
発行した後は、ラジオ番組に呼ばれたり、トークセッションをしに全国色んな場所へ行って、色んな人たちとお話する機会も持てました。
その場その場でドネーションなんかも頂いたりして、かなり助かりました。ありがたかったなーほんと。

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発行当時はたくさんの人に読んでもらえたんですけど、最近知り合った人とかだとボクが昔そういうものを作ってたということを知らない人も多いし、今回10年の節目でもあるので、このタブロイドをネットで公開することにしました。

『note』
は、アカウントだけ作っていたんですけど、自分自身は何も書いていなかったんです。
なので、『 Report/FUKUSHIMA Vol_1 』を最初の投稿としてアップすることにしました。

かなり長いロングインタビューです(2万字越えてます)
当時のことを克明に語ってくれています。
今読んでもなかなか読み応えある内容だなと改めて思います。
この10年の節目に、当時をもう一度振り返るテキストとして、一度も読んだことがない方はもちろん、以前読んでくれた方々も、ぜひ読んでみてください。


『note』
Report / FUKUSHIMA
Vol_1 今野秀則(全文)
https://note.com/toshiyukitakagi/n/n7b4c017236e0

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