サンバルカン

夫婦企業に三人目現る

明けましておめでとうございます!初代めいこと、日下部です。
今月で相方扇沢と出会って8年目、4月にめいちゃんを名乗り始めて8年目を迎えます。
昨年30歳を迎えるにあたって、初対面の方々にちゃん付けを強要する限界を感じ、2代目めいちゃんを迎え、初代めいと名称を変えました。

2代目を迎えた本当の理由は3つあります。

①世代交代のできる企業でありたい

私たちは創業時より、『自分たちの今欲しいものに専念する』ということを指針に運営してきました。
そして自分たちの思うよい企業像が、『続けること』のできる企業だったため、
もう一つの『有機的な企業であること』という指針が出来上がりました。
これは、建築の概念でもあるメタボリズムという考え方に影響を受けたもので、
細胞のように新陳代謝のある企業として存在し続けることを意味します。
(話はそれますが、建築運動におけるメタボリズムは、人口の増大と技術の発展に呼応して更新される都市の成長を説いていたため、今とは真逆の環境なのが興味深い点です。メタボリズムはまた別途言及したいテーマ!)

自分たちが20代に作ったサービスを、次の20代にも提供し続けたい、
そのためには、30代になった自分たちの感性ではなく、価値観の合う20代の感覚が必要になる、と考えていました。
知識を完全な感覚に変換することはできないため、完全にそのサービスを任せられる仲間として2代目を迎え入れました。

(2代目にもお調子者機能を踏襲済です)

②老舗になった自社を見てみたい

扇沢と日下部の大きな共通点として、死ぬ前と死後のことも含めた人生プランを考える時間感覚というものがあります。
自分たちの子供に会社を継がせたいという意思はないのですが、
自分たちの会社が生き続ける様子を、ずっと見守り続けたいと思っています。
死んだ後のことはわからないので、できれば死ぬ前に見れる限りの可能性を見たいという意味で、
老舗企業の襲名制度というものにずっと憧れがありました。

日々の発言の中で「私たちが中学生の頃は〜」などと世代の区切りを無意識にしてしまっているように、
義務教育や就活時期を除く大学生活の感覚として、およそ3年毎である意味大きな世代感覚の差が生まれるのではという仮定のもと、
50年で17代目まで襲名していくイメージをもっています。

③夫婦企業における三人目問題

二人で会社を始めてから、常に三人目の仲間探しをし続けています。
が、24時間いつでも擦り合わせをできる環境で変化し続ける二人にとって、
三人目のメンバーは相当な懐の広さと適応能力が必要だと感じていました。
会社として必要な人材は、
a.プレイヤーとしての扇沢と日下部を自由にしてくれるマネジメント層もしくは事務作業に長けている人物、
b.概念的な話の多い二人の考えを社会に翻訳してくれるライターもしくはデザイナー、
c.次の一手を打つ時に守備に回ってくれる奥方的存在
でした。

本来夫婦間の話であれば妻である日下部がやるべきポジションなのですが、
私は家庭も仕事も、あくまで扇沢とパートナーであり、相方であり、完全に同じスピードで走り続けています。
別で見守ってくれる三人目が必要なのは明らかでしたが、正直2代目めいという人間が現れるまで、①②だけでなく③をも包括したメンバーが存在するとは思っていませんでした。
それは、①②に求める像が8つ以上年下で、③に求める像が3つ以上年上だったためです。
妹のようであり姉のようであり、子供のようであり母のような2代目と出会えることで、
私たちは最初の三人目問題をクリアすることができました。

(夫婦というより船長と機関士です)

器用な2代目はa〜cのすべての役割を少しずつ担ってくれていますが、
今後3代目以降には同じ期待を満たしてくれるのではなく、2代目が与えてくれたような、自分たちが想像していなかったような人物像がやってきてくれるといいなと思っています。
また三人目問題はこれからもずっと悩み続けることになると思うので、
価値観が合い、能力が異なる私たちを引き上げてくれる母のような人物像をご存知の方は是非めいにご紹介ください!

(今年初めの投稿を去年の年賀状で〆る)

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