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振り返ることで意味づけされる物語と知見

キャリアについての面白いラジオを聴いた。

自分が思い描いていたキャリアとは違う道に進んだとしても、探索的に進んでいったキャリアは、あとで振り返ったときに意味づけされて物語になるという話だった。

最近、研究することの楽しさについて考えていて、研究も同じように捉えられるなと思った。


研究は、最初に設定したテーマや問いから、途中で変わることもある。
紆余曲折があって、最終的に整理されたことが論文になり、知見になる。

論文というのは, 物事の経緯を正確に伝えることを意図したドキュメンタリーではなく, 一種の物語ないしフィクションとしての性格を持っているのである.
言葉を換えて言えば, 論文というのは, 調査の最終的な結論の「上澄み」だけをすくい取って示したものなのである. 実際には, その上澄みの下の部分には, さまざまな試行錯誤や紆余曲折を含む経緯が沈殿物のように堆積していることが多い. しかし, 論文の物語ではそれらの堆積物が表に出ることは滅多にない.

社会調査の考え方 上


キャリアも研究も、探索的に進みながら定期的に振り返ることで意味がつくられる楽しさがある。


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