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映画「アバター」が長年愛される理由

今回は映画「アバター」についてお話します。

本題に入る前にお知らせをさせてください。


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まずはスタートプランからをオススメしています!


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著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

本書のテーマは『過去からの脱却』です。主人公の寛太と忠はもちろん、出てくる登場人物がそれぞれ、過去の出来事を引きずって数十年経っても尚、その影に苦しめられています。そして誰でも生きていれば必ず過去があり、多かれ少なかれ、その過去の影響を受けているのではないでしょうか。その過去とどう向き合い、どんな未来へ足を踏み出すのか。人それぞれの生き方、向き合い方があるはずです。
本書が過去と向き合い、より良い未来を、思い描くきっかけになってくれたら幸いです。

ぜひ一度読んでみてください!


◎小説「天上の絵画」が好評発売中!

小学生のころから、絵の才能に恵まれた渡井蓮はその才能を過信し、自ら学ぶことをしてこなかった。
やがて成長し、才能だけでは通用しなくなってくると満足のいく作品が描けなくなってしまった。
そのことに絶望した蓮は、自分の殻に閉じこもり、自堕落な生活を何年も送っていた。
そんな時偶然、同級生だった岩谷英司と再会する。
学生のころ、ともに絵を学んでいた岩谷英司は、画家として大成功をおさめていた。
そのことに嫉妬し恨み募らせたは蓮は、勢いあまって岩谷英司を殺害してしまう。
蓮は、岩谷英司殺害後、彼が発表する予定だった油絵を盗み、自分が描いたものとして世間に公表してしまう。
その油絵をきっかけに、蓮の人生とその周りにいた人々の人生が大きく狂っていく。
人とは違う高みへ上り、そこから見える景色を渇望した男の、栄光と挫折と孤独。

「天上の絵画」
あらすじ

こちらも併せてよろしくお願いします!!


◎映画「アバター」とは

それでは本題です。

映画「アバター」は2009年に公開された、「タイタニック」や「エイリアン」で知られるジェームズ・キャメロン監督のSF映画です。 

2019年公開の「アベンジャーズ・エンドゲーム」に抜かれるまで興行収入歴代1位を10年間保持し、2021年に中国で再上映されると、また歴代1位返り咲いた世界的大ヒット映画です。


2022年12月16日には、続編となる「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が公開予定です。

さらに、第3作が2024年12月20日に、第4作が2026年12月18日に、第5作が2028年12月22日に公開が予定されています。


○いまさらアバターを見て感じたこと

公開当初から見たい見たいと思っていたのですが、機会を逃してしまい、つい先日ようやく最初から最後までしっかり見ることができました。

見終わってまずは感じたことは、「映像が美しい!」

ナヴィという異世界の原住民もそうですが、未知の惑星の大自然、見たこともない生き物、水や胞子に至るまで、映像美へのこだわりがとにかくすごい!

今では当たり前になりつつあるVFX技術ですが、2009年はまだ技術もそこまで進歩していなかったはずです。その当時に、ここまでの映像作品を作りあげるとは脱帽です。

最近になってメタバースや仮想現実が注目され始めましたが、公開された当時はアバター自体まだまだ珍しいものでした。

その中で異星人に自分の意識を移し、別の生き方をする主人公を描く。

これは私の持論ですが、偉大な人物ほど、未来を予想する力を持っています。

ジェームズ・キャメロン監督を始めアバター制作スタッフは、未来が見えていた!のかもしれません。

ただし、物語はありきたりな話で、なんとなく展開を予想できてしまいました。
感想レビューの中にも、「話が安直」「展開が予想しやすい」というのが多くありました。

もっと深い話、考えされられる話が好みの人には、物足りないかもしれません。


○映画「アバター」が長く愛される理由

「アバター」は2009年に第1作目が公開され、13年後の2022年に第2作目が、そして2028年の第5作目まですでに予定されています。

約20年「アバターシリーズ」は続きます。

これだけ長い間、愛され支持される理由は何なのでしょうか?

まず第一にストーリーがわかりやすい。

先ほどストーリーがありきたりだとお話しましたが、ありきたりな話でわかりやすいからこそ、多く人々が受け入れやすくなり、大ヒットにつながります。
難しくて深い話では、一部の人には受け入れてもらても、反対に全く受け入れない人も出てきます。

以前、中身のない話と中身のある話についてお話しましたが、

あえて中身のない話にすることで、愛される作品になることもあります。


次に考えられるのは、映像の美しさです。やはり映画館の大スクリーンでしか味わえない、衝撃と感動は格別です。

2022年公開予定の第2作目は、ウォーターと表題に出ているくらいですから、水が物語に深く関わってくることは間違いありません。
この水の表現がどんなものになるのか、今から楽しみです。


そして最後の理由は、物語がどうというよりも、ハリウッドの文化的な話になってくるのですが、、、

「アバター」は第1作目の大ヒットを機に、続編の制作が決まったのですが、2009年から13年が経った2022年にようやく公開となります。

13年という長い月日をかけて一本の映画を完成させる。

これだけ長い年月をかけて一つの作品を完成させるハリウッドの文化があります。

一本の映画を完成させるには、当然資金が必要です。そして制作期間が長ければ長いほど、より多くの資金が必要になってきます。
そこで資金を、出してくれる投資家を募るのですが、その投資家も長い年月がかかることを容認している。
すぐに回収するのではなく、長期スパンで良い作品を作ってほしいと応援してくれています。

日本ではこういう文化がありません。

とにかく短期間で結果を出そうとします。
だから、毎年似たような作品しかヒットしない。

制作に1年かけた作品と13年かけた作品を比べた時、どちらが良い作品になるのかは一目瞭然です。

今の日本に制作期間13 年もかけた作品があるのでしょうか。

短期的に利益を獲得することも大事ですが、もっと長期的な目線をもって考えることも必要になってくるのではないでしょうか。

特にエンタメ業界では、長く愛される作品が今後は大切になってくると思います。


いろいろ書きましたが、12月の映画「アバター」を楽しみにしています


最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。
小説家の川井利彦でした。

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