![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80889487/rectangle_large_type_2_ad2c36cfcea51adc4740cb82fb0038f2.png?width=800)
商品力だけではなく人間力も試される
今回は「商品力だけではなく人間力も試される」についてお話します。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
◎新作小説「世界から本が消えた日」特別公開中
「2040年、この世界から紙の本が姿を消した」
ぜひ一度読んでみてください!
無料で読めるのはあと一ヶ月ほどです。
お早めに!
◎小説「本からの手紙」がアメージング出版から絶賛発売中!
著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。
寛太と忠が万引きした本の中には、謎のメッセージが残されていた。消された形跡のある、まるで手紙の一文のようなメッセージを書いたのは、いったい誰なのか。そして消されたメッセージには、いったい何が書かれていたのか。ひょんなことから、それらを探すことになってしまった寛太と忠。そこにはある女性の暗い過去が関係していた。果たして、寛太と忠は真実にたどり着くことができるのか。
よろしくお願いします!
◎小説「天上の絵画」が好評発売中です!
小学生のころから、絵の才能に恵まれた渡井蓮はその才能を過信し、自ら学ぶことをしてこなかった。
やがて成長し、才能だけでは通用しなくなってくると満足のいく作品が描けなくなってしまった。
そのことに絶望した蓮は、自分の殻に閉じこもり、自堕落な生活を何年も送っていた。
そんな時偶然、同級生だった岩谷英司と再会する。
学生のころ、ともに絵を学んでいた岩谷英司は、画家として大成功をおさめていた。
そのことに嫉妬し恨み募らせたは蓮は、勢いあまって岩谷英司を殺害してしまう。
蓮は、岩谷英司殺害後、彼が発表する予定だった油絵を盗み、自分が描いたものとして世間に公表してしまう。
その油絵をきっかけに、蓮の人生とその周りにいた人々の人生が大きく狂っていく。
人とは違う高みへ上り、そこから見える景色を渇望した男の、栄光と挫折と孤独。
こちらも併せてよろしくお願いします!
○食べログの裁判を見て思うこと
それでは本題です。
先日、こんなニュースが報道されました。
食べログの評価が急落したことで、売上が激減したとあるチェーン店が、食べログ提供元を訴えた裁判の判決です。
裁判所はチェーン店側の訴えを認め、食べログに賠償命令を命じました。
つまり司法は、口コミで評価されることが不当であると判断したわけです。
このニュースを聞いて、思ったことがあります。
「司法が口コミなど人々の感想を否定してしまうと、今後自由に意見を言えなくなってしまうのではないか」
「口コミ、感想はあくまで個人の意見であり、それを制限されてしまうのはやりすぎなのではないか」
食べ物の好き嫌いは誰にでもあり、価値観は人それぞれです。
あなたが美味しいと思っても、友達は美味しくないと思うものは当然あります。
もちろん誹謗中傷や名誉毀損など、相手を不当に陥れる行為は絶対にダメです。
しかし純粋に感じた「美味しかった」「美味しくなかった」という意見や感想は、尊重されるべきです。
私の小説もAmazonで口コミをいただきました。
ありがたいことに、今のところ高評価をいただいていますが、今後低評価をもらうこともあるかもしれません。
その際「Amazonのレビューが悪いせいで本が売れない」と訴えるのは、少し違う気がします。
作品のクオリティは置いといて、面白いと思う人もいれば、面白くないと感じる人も当然います。
大ヒットしている『鬼滅の刃』や国民的漫画『ドラゴンボール』を純粋に面白くないと感じる人は少なからずいます。
100人中100人が「面白い」と思う作品は、この世に存在しません。
消費者はそういった意見、感想を言う権利があり、それをどう受け止めるかは、作家それぞれの判断です。
そういった個人の感想を頭ごなしに否定してしまうのは間違っている気がします。
○口コミに判断を任せない
そして我々消費者側も、口コミや評価を、参考程度に考えることが大事なのかもしれません。
私も飲食店を選ぶ際、口コミや評価を参考にすることはあります
評価が低いお店よりも評価の高いお店に行ってみたくなりますが、いざ評価の高いお店に行ったら期待したほどではなかったこともあります。
反対に、評価の低いお店に行って、満足した経験もあります。
「口コミ、評価はあくまで個人の意見で、それだけに判断を任せてはいけない」
こうような意識を一人一人持つ必要があります。
○商品力とともに人間力が必要
そうは言っても、やはり星の数や口コミは、つい目についてしまいます。
星3の小説より、星4の小説をついつい買ってしまう!
その気持ちは私もわかります。
では私のような提供者側はどうすればよいのか。
それは商品力だけではなく人間力を提供する必要があると考えます。
人間力を提供するとはどういうことかというと、クリエイターがどんな性格や考え、想いを持って日々活動しているのか、明らかにすることです。
商品の口コミ、感想だけではなく、別の判断材料を消費者に提供する必要があります。
私が小説とは別に毎日「気まぐれ日記」として記事を投稿しているのもそのためです。
私がどんな人間でどんな想いで小説を書いているのか、小説とは違った面を見てほしいからです。
子育てや「この世の法則」など、あえて小説とは違った内容を投稿し、私という人間を知ってもらう。
そして、興味を持ってくれたら小説を読んでほしい。
そういう狙いがあります。
今回の食べログ裁判の判決をきっかけにして、口コミや評価の見方が大きく変わるかもしれません。
そして、ネットやスマホによってコンテンツが充実している今だからこそ、商品力だけではない人間力が求められているのではないか!
改めてそんなことを感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
小説家の川井利彦でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?