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ゲームの音声から考える、オーディオブックの可能性!

今回はゲームの音声の話から、「オーディオブック」についてお話します。

本題に入る前にお知らせをさせて下さい。

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著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

寛太と忠が万引きした本の中には、謎のメッセージが残されていた。消された形跡のある、まるで手紙の一文のようなメッセージを書いたのは、いったい誰なのか。そして消されたメッセージには、いったい何が書かれていたのか。ひょんなことから、それらを探すことになってしまった寛太と忠。そこにはある女性の暗い過去が関係していた。
果たして、寛太と忠は真実にたどり着くことができるのか。

「本からの手紙」
あらすじ

ぜひ一度読んでみてください!

○音声の可能性

それでは本題です。

元々私は、ゲームが好きでゲーマーというほどではないのですが、ちょこちょこ遊んでいます。

ゲームをやったことがない人にはピンとこないかもしれませんが、最近はキャラクターに音声、ボイスが入っているものが当たり前になっています。

実は音声が始めて採用されたのが「ファイナルファンタジー10」という作品なのですが、発売当時はキャラクターの音声に対して、賛否両論ありました。

しかし結果的に「ファイナルファンタジー10」の大ヒットによって、音声が主流となりました。

音声の一番のメリットは、物語をより重厚に、かつより深くプレイヤーに体験させ、さらに感情移入させやすくすることです。

前述した「ファイナルファンタジー10」も物語は素晴らしいのですが、そこに音声が入ったことによって、よりプレイヤーの心を揺さぶったことは間違いありません。

さらに私が興味深ったのはキャラクターの笑い声です。

音声なしのゲームでは、セリフで「ハハハ」とかキャラクターが笑ってる仕草をするだけだったのですが、音声があることによって、実際にどんな感じで笑っているのか、リアルな表現がされていました。

ただ笑うと言っても、いろいろあります。

心の底から楽しんでいる笑いや、愛想笑い、相手を馬鹿にした笑いや苦しい内面を隠して無理矢理笑っていたり、、、。

このような複雑な心情を音声であれば、適格にわかりやすく表現することができます。

これは小説でも言えることで、セリフと文中で「笑った」「あざ笑う」「鼻で笑う」「声に出して笑った」「腹を抱えて笑う」など、様々な表現はできますが、なかなかリアルな笑い声を表現することは難しい。

ですが、音声であればキャラクターがどんな笑い声を出しているのか、明確に表現することができます。

オーディオブックにもこの「笑い声」を活かせるのではと考えています。

○文章と音声を区別する

ただ「オーディオブック」に関して注意しなければいけないこともあります。

それは「長すぎ」です。

小説を音声にした場合「長すぎ」が問題になってくると思います。

ある有名な小説をオーディオブックで全て聞こうと思ったら、なんと14時間もかかりました。
仮に2倍速で聞いたとしても、7時間はかかります。

聞く前から14時間と知らされて、気持ちが萎えてしまう人は多いのではないでしょうか。

書籍であれば、飛ばし飛ばしで読むことができますし、ラストだけ先に読んでしまうこともできます。

しかし音声はそれができない。

ですから、書籍化用と音声用でニ種類物語を作っておく必要があると思います。

物語の本筋や結末はそのままで、いらないところ余計なところをある程度削り、さらにセリフには笑い声など音声ならではの楽しみ方を作る。

今後オーディオブックが伸びていくためには、このような施策が必要だと考えます。

○オーディオブックは流行るのか?

小説好きの私の考えは、やっぱり音声で聞くより自分で読みたいと思ってしまいます。

キャラクターの顔や声を想像しながら読むのが楽しいし小説の醍醐味です。

ただこれだけ音声メディアが伸びてきて、人々が音声に慣れてきた中、オーディオブックもさらに伸びていく可能性はあります。

そのためには、書籍とは違った表現の仕方が必要なのではないでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは次回の記事でお会いしましょう。
小説家の川井利彦でした。




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