ハッピーエンドのメリットとデメリット
こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。
今回は「ハッピーエンドのメリットとデメリット」についてご紹介します。
本題に入る前にお知らせです。
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▼ハッピーエンドのメリットとデメリット
それでは本題です。
ハッピーエンドとは、物語が幸せな結末で締めくくられることをいいます。
この結末は読者に心地よい感情を与える一方で、時には予測可能性やリアリティの欠如といった批判も受けることがあります。
そこで今回は、ハッピーエンドのメリットとデメリットについて解説します。
▼メリット
1.読者への満足感
ハッピーエンドは、読者に満足感を与えることができます。
物語の主人公や登場人物が幸せな結末を迎えることで、読者は感動し、心に温かな感情を抱くことができます。
2.ポジティブなメッセージ
ハッピーエンドは、ポジティブなメッセージを伝えることができます。
困難や苦難を乗り越えて幸せを手に入れる物語は、読者に希望や勇気を与えることができます。
ポジティブなメッセージを伝えることで、読者に満足感を与えることができます。
3.収束感の提供
物語がハッピーエンドで終わると、物語全体が収束し、完結感が与えることができます。
読者は物語の締めくくりに納得し、物語体験を全体を通して満足して終えることができます。
中盤の困難や苦難がクライマックスで収束し、ハッピーエンドを迎えることで、物語全体を引き締めます。
物語が長くなればなるほど、この収束感が非常に大切になってきます。
伏線や謎が回収不足だったとしても、ハッピーエンドにすることである程度のまとまりと満足感を提供することが可能です。
▼デメリット
1.予測可能性
ハッピーエンドは予測可能性の高さを指摘されることがあります。
物語が幸せな結末で終わることが多いため、読者は結末を事前に予測しやすく、物語の興味を失う可能性があります。
小説を読み慣れている読者であれば、中盤くらいである程度の結末を予想できてしまいます。
そのためハッピーエンドがつまらないものになってしまいます。
これを防ぐためには、ハッピーエンドだったとしても、そこに至るまでのストーリー展開に驚きやサプライズ要素を組み込むことが重要です。
2.リアリティの欠如
現実世界では全てが幸せな結末で終わるわけではありません。
そのため、ハッピーエンドの物語が現実と乖離していると感じる読者もいます。
物語が現実の複雑さや苦悩を反映していないと感じる読者からの批判があるかもしれません。
3.感情の浅さ
ハッピーエンドの物語は、深い感情の探求よりも幸せな結末を重視する傾向があります。
そのため、登場人物の成長や葛藤、喪失などの感情的な側面が十分に掘り下げられていないと感じる読者もいます。
ハッピーエンドの中にも登場人物の葛藤や喪失、わだかまりのようなものを少し残しておくと、より深い物語にすることができます。
▼まとめ
ここまで「ハッピーエンドのメリットとデメリット」についてご紹介しました。
ハッピーエンドは、読者に幸せや希望を与える一方で、リアリティや深い感情の探求という点で批判の対象になることもあります。
作家は物語のテーマや目的に合わせて、適切な結末を選択することが重要です。
ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
小説家の川井利彦でした。
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