スピード感と伝わりやすさを意識する
こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。
今回は「スピード感と伝わりやすさを意識した文章」についてご紹介します。
本題に入る前にお知らせです。
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ぜひ読んでみてください。
▼スピード感と伝わりやすさ
それでは本題です。
ダラダラと長い文章やスピード感のないストーリー展開は、読者を飽きさせて、退屈させてしまう可能性があります。
そこで今回は、スピード感と伝わりやすさを同時に文章に反映させるための方法をご紹介します。
1.短い文を使用する
簡潔で明確な文はスピード感を高め、読者にストーリーを伝えやすくします。
反対に長い文章は、読者の注意を逸らし、スピード感を損なう可能性があります。
例文
長い文「彼女は慌ただしく走り回り、次の目的地に向かっていたが、思わず足をすくわれてしまった。」
短い文「彼女は慌ただしく走り回り、足をすくわれた。だが、確実に次の目的地に向かっていた。」
このようにあえて短い文章にすることで、スピード感と伝わりやすさを強調することができます。
ですが、短い文章ばかりでは、逆に読みにくくなってしまう可能性もあるため、一番良い方法は短い文章と長い文章を交互に組み合わせることです。
2.アクションを強調する
登場人物の行動を描いて、物語の進行を描いていきましょう。
読者は登場人物の行動や出来事の動きを追うことで、物語に引き込まれていきます。
例文
「彼女はドアを開け、急いで外に出た。」
「彼は椅子から立ち上がり、靴を履きながらドアを開けた。」
このように登場人物たちの行動によって、スピード感と伝わりやすさを生み出すことができます。
登場人物の内面描写ばかりでは、スピード感と伝わりやすさが損なわれてしまうので、内面描写と行動をバランスよく描いていくことが重要です。
3.会話を活用する
登場人物同士の会話は情報を直接伝えるための効果的な手段です。
会話を使って、読者に情報を提示しながら、ストーリーを進行させ、スピード感を高めることができます。
例文
「急いでいるようですね。」
「はい、次のミーティングに遅れそうなんです。」
このように会話を工夫して使うことで、スピード感と伝わりやすさを読者に届けることができます。
登場人物たちの行動や心情の変化、苦悩や葛藤、ストーリー展開など、会話を使うことで、多くの情報を伝えることができます。
4.文の構造を工夫する
段落や句読点を使うことで、文章の構造を視覚的にわかりやすくすることができます。
これにより、読者は情報を迅速に理解できるようになります。
例文
「彼女は息を切らせながら駅のホームを走り抜けた。そして、列車のドアが閉まる直前に乗り込んだ。」
「彼女は息を切らせながら、駅のホームを走り抜けた。そして、列車のドアが閉まる直前に、乗り込んだ。」
文章は“見た目”も非常に重要です。
句読点や段落を使って、見た目も美しい文章構造を意識してみましょう。
例えば、段落の最初が同じ言葉ばかりで並んでしまうと、見た目が良くないふうに見えてしまいます。
そういった場合は、あえて言葉を変えて、見た目の美しさにこだわることが重要です。
▼まとめ
ここまで「スピード感と伝わりやすさを意識した文章」についてご紹介しました。
これらの方法を組み合わせることで、スピード感と伝わりやすさを同時に文章に反映させることができます。
大切なことは、バランスです。
短い文章ばかりでは逆に読みにくくなってしまいますし、会話ばかりでは幼稚な文章に見えてしまう可能性があります。
どういった文章が読者に受け入れてもらえるのか、よく考えてみることも重要です。
ぜひ自分なりの文章のこだわりをみつけてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
小説家の川井利彦でした。
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