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無料ですがとりあえず試してみます?

さて、あなたは次のどちらをクリックして読もうと思いますか?
▼【無料】『商売繁盛・7つの広告宣伝販促ノウハウ』(全180ページ)
無料でお読み頂けます。ご商売にお役立て下さい。
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価格3,200円。ご購入のうえ、お読みください。
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多くの方は上の「無料」の方をクリックするでしょう。

なぜ人は無料だと行動しやすく、有料だと動きを止めてしまうのでしょうか?

それは、値段がつくと人は次のように考える心理があるからだと言われています。
「はたして、それだけの値打ちがあるのだろうか?」

つまり、値段がつくことで「行動」の前に「考えて選択する」という段階が必要になるからです。

多くの人は忙しくて、時間が無いうえに、選択の判断基準となる情報を集める手間がわずらわしいので、この「考えて選択する」という段階が心理的にとても大きな負担になります。

そのため、有料だと「即行動」に至らないことが多くなります。

一方、無料なら深く考えることなく「とりあえず試してみるか!」という人が増えます。

「考えて選択する」という段階を超えるのが心理的にとてもラクなのです。

そのため「無料プレゼント」「無料○○」「無料試供品」といった販促活動は広く潜在的顧客を集めることを可能にします。

したがって有料は「購買客」を探すため、無料は「幅広い潜在的見込み客」を探すために利用すると良いということになります。

商売人やビジネスマンとしてはこの無料と有料の使い方、戦略をよく考える必要があります。

世の中には「すぐに購買に至るお客様」は少数ですからまずは無料で「幅広い潜在的見込み客」を集めて、それから有料販売に誘導すると、売上げを上げることがスムーズになります。

多くの人はこの「無料→有料」の流れを「面倒だ」あるいは「手間がかかる」と考えがちですが、私はこの手法はどんな業種でも有効だと思っています。特にセールスや営業の苦手な人には最適な方法です。

大半の会社やお店は「有料」だけで商売やビジネスをしようと思っているので、もし、あなたが「無料」を組み合わせたビジネスの仕組みを作り上げると競合と大きな差をつけることが可能になります。

例えば・・・。
ライブ演奏会参加費が無料で、ドリンクが有料。
メイク講習が無料で、メイク用品が有料。
企画・制作費が無料で、印刷が有料。
ホームページの制作が無料で、サーバー利用料が有料。
携帯機器が無料で、通話料が有料。
操作指導が無料で、タブレットが有料。
レッスンは無料で、ウェアや道具が有料。
食事が無料で、ドリンクが有料。
経営セミナーが無料で、毎月の顧問料が有料。
車検が無料で、年会費が有料。
入場料が無料で、食事が有料。
レシピが無料で、調理器具が有料。

と、いったようにどんな業種でも無料と有料の組み合わせは可能です。

さて、あなたの会社やお店でもこの2つの組み合わせを実施して競合と差別化することができないでしょうか?

・・・といったマーケティング、販促、営業、広告に役立つ話題を100項目紹介している小著「心理マーケティング100の法則」が増刷5刷り目が決定となりました。よければお読みください。

ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。講演実績はパナソニック、ファンケル、山崎製パン、シャープや日本全国の商工会議所等多数。講演依頼随時受付中です。書籍は「人生が大きく変わる話し方100の法則」「心理マーケティング100の法則」「どん底からの大逆転」他です。