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起業家が考える「成長する人」が共通して持ってる特徴

こんにちは、ファクトリエ代表の山田(https://twitter.com/tocio_yama)です。

ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとして、日本各地のこだわりを持った工場と一緒に、語れる(=ストーリーがあり、心の温度が高まる)洋服を作っています。

安心して長く使って頂くために・・・

①トレンドではなくベーシックなデザイン

②ずっと愛用できる高い品質・耐久性

③工場のユニークな技術による機能性

を大切にしています。

仕事柄、全国各地を訪問し、多くの人とお会いします。また、世界30カ国、6,000以上のスタートアップ企業が参加する「シーバス・ベンチャー」には日本代表としてロサンゼルスでのファイナリストにも選んでいただきました。海外で活躍する起業家たちとの交流は非常に学びになっています。

さて、今回は年の瀬ということで、今日はこれまで出会った成功者たちの共通点(特徴)をお伝えしたいと思います。

※成功者の定義は色々ありますが、ここでは、自分の目指す目標(世界)を実現している人、と定義します


1.成功のための、「成長の方程式」

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私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ。 ──トーマス・エジソン  


このエジソンの言葉は、たとえ話ではありません。

実際に、電球を明るく長時間照らすために約6,000種類の素材を試し、そのほとんどが失敗。それでもエジソンは、諦めずに短い糸切れを入れ替えつづけ、最終的に京都産の竹の繊維がフィラメントに適していることを発見したそうです。彼が作り出した電球の新しい光は、世界中の暮らしを変えました。

大切なのは、実験した上で、「振り返り」を行うことにあります。

(もちろん諦めない不屈の精神も、大切といえば大切です)

ビジネスに一番大切な「なぜそうなるか」の因果関係を証明するには実験しまくるしかありません。気軽に実験し、本当に因果関係があるかを試してみる姿勢が大切です。実験で失敗しても、因果関係の証明に一歩前進したと前向きにとらえましょう。たとえば、ある命題に対して 10 個の仮説があったとします。その場合、10 個の検証実験をしないと結論が出ません。すなわち 1の失敗は仮説を9に減らすことに成功したことになるという訳です。

そもそもの話をすると、成功する経営者のほとんどが「失敗は必ず起きる、当たり前のもの」と考えています。あらゆるものが高い完成度で仕上がっている現代において、新しい挑戦は正直に言ってほとんど成功しません。

実際、ワークマン飛躍の立役者である土屋さんの本を読んでも、「振り返ると10のうち9は失敗でした。けれども気にしたことはありません。誤解を招くかもしれませんが、失敗するためにやっている」とも書かれています。

大事なのは次に生きる有意義な失敗をするということです。失敗から学びを得られれば、「投資に見合った回収ができた」ことと同義です。10のうち成功した1つが利益を出し続けていけばトータルはプラスになりますから、9の失敗やロスは気にしなくていいのです。

2.大切なのは気づきの「スピード」

私が尊敬する一人に、塩沼亮潤さんというお坊様(大阿闍梨)がいらっしゃいます。数年前から懇意にさせていただき、年に数回、仙台のお寺に伺い、護摩祈祷に参加しています。

ある日、塩沼亮潤さんの日めくりカレンダーを見ていたときに、こんなことが書かれていました。

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「精一杯やっても一日は一日。いやいややっても一日は一日。1ヶ月や2ヶ月ではたいした差にはなりませんが、1年経てば、365の差がついてしまいます」 ──塩沼亮潤

失敗することが当たり前なら、できるだけ早めに失敗に気づける方がいいなと感じました。

また同じタイミングで、スティーブ・ジョブズが忙しい中でも、日記を書いていたことを知り、私もトライすることにしました。

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書いていることは、一日の終わりに10分ほど

①失敗したこと
②うまくいったこと
③感謝すること

を3行に書いています(左部分)。

また週末には、仕事とプライベートそれぞれについて

①失敗したこと(TOP3)
②うまくいったこと(TOP3)
③翌週やること

を簡単に書くようにしています(右側部分)。

また、日記帳の冒頭には、好きな工場さんたちの写真や、前述した塩沼亮潤さんの写真を貼っています。

毎晩、眺めるだけで元気をもらえます。(笑)

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3.一年やってみて、何が変わったか

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結論から言うと、振り返りをするだけ、「小さく小さく成長していく」ことを実感しました。

当初の点線のような成長軌道ではなく、修正することで「積み上がっていく」という方が正しいかもしれません。小さな会社では命取りとなるような、崖から落ちる手前で落下するのを防ぐ役割も担ってくれていると思います。

また積み上がっているため、「大きく落ちることはなく」「なぜそうなったのかが明確であり」「再現性がある」状態とも言えます。

私が身に染みて思うのは、個人も会社も同じです。

新しいジャンプアップをするときに大切なのは、飛躍した発想をしないこと。 地道に自社の強みや風土を分析し、地に足のついた着実な変革をしていく必要があります。

各企業には固有の存在意義や強みがあります。それによって今日まで事業を存続してきているはずです。そこから逸脱した戦略は失敗する可能性が高まります。 自社が誰に、どのような価値を提供してきたか。 誰が、どのような価値に対してお金を払ってくれたのか。それを確認することが重要です。

「自分の得意なことを伸ばそう」というのも、きっと自分の価値を確認し、それを伸ばそうということだと思うので、同じことだと思います。

ちなみに、失敗する上で大切なのは、全力で取り組むのと同時に、怒られるときは本当に怒られなきゃいけないと思います。これまでの経験や実績を脇に置いておくこと。実験とはいえ、毎回、真剣勝負でなければいけません。そのためにはプライドを捨てて、たくさん怒られる覚悟を持っておくことが大切だと感じています。

4.今年を振り返り、良い来年になりますように

来週から新しい一年がはじまりますね。

一日、一週間、一ヶ月、一年、と区切りがあるからこそ、振り返るタイミングを持つことができます。あまり細かく振り返っても、という人もいると思います。その場合は、まず「一ヶ月単位」で振り返るのはどうでしょうか

イメージとしては「兎と亀」の亀のような歩みになるように思えます。

しかし、エジソンやスティーブ・ジョブズ、またアインシュタインも一つ一つの実験を振り返り、コツコツと積み上げたからこその実績があります。スペースXで時の人となったイーロンマスクも、一週間のやるべきことを書き出し、「バッチング」といわれるタスクの組み合わせを行なっているそうです。

気持ちが焦って新しいことばかりチャレンジしても、「なぜそうなったのか」が積み上がらず、行き当たりばったりになりがちです。

ぜひ、「実験×振り返り」に取り組む一年にしてみてはいかがでしょうか。^^

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、良いお年をお迎えください!

(今日は今日で、メリークリスマスですね!!)

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(最後に)
私自身がアトピー性皮膚炎であることから、肌悩みを持つ方向けの商品を開発しています。

現在は主にレディース中心ですが、もし洋服に困っている方がいましたら、ぜひ気軽に私のSNS宛(山田のTwitter)にご連絡ください。繊維の面から情報も記載しています。


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