ファクトリエが「食」を始めた3つの理由
こんにちは、ファクトリエの山田です。
ファクトリエは日本各地のアパレル工場さんと一緒に”語れる洋服”を作っています。※およそ2年ぶりにnoteに書かせていただきます。
ちなみに、今日は何の日かご存知ですか?
今日は、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)なんです。
【意味】
たった一粒の籾(もみ)が万倍にも実り、素晴らしい稲穂になることを表しています。"手元にあるわずかな物で始めた事が何倍にも膨らむ"とされ、新しい物事をスタートするにはもってこいの日と言われています。
そんな日に、ファクトリエは「食」の事業をスタートします!早速、日経さんをはじめ、いくつかメディアに取り上げて頂き、ありがとうございます。
さて、「食」事業スタートの「理由」を3つ書かせていただきます。
1.きっかけは、熊本本店の「ファクトリエ&コーヒー」
昨年10月に熊本本店をリニューアルオープンし、洋服にカフェが併設された「ファクトリエ&コーヒー」をスタートしました。せっかくやるので、お店で並ぶドリンクは「語れる」こだわりが満載です。
※カフェオープンにあたり、さまざまなアドバイスをいただいた九州パンケーキの村岡さんやフラットホワイトコーヒーのミッキーさん、ヒトトモノトコトの吉本さんに感謝です
玉名牧場の自然放牧ミルク(グラスフェッド)でつくる「カフェオレ」。
みかんの自然栽培に成功した池田農園さんの「みかんソーダ」。
毎月、九州のこだわり農家さんを招いて、イベントを開催。
(時速30kmで”走る豚”を育てている、武藤さん)
(わかまつ果樹園さんの、日本みつばちの蜂蜜)
毎回、およそ20名ほどのお客様が「語れる食」の話を聞き、物語に共感し、生産者の方が作られた商品を購入していらっしゃいました。
2.コロナ禍で始めた「ファクトリエマルシェ」オンライン
3月以降、毎月開催していた生産者の方とのイベントが新型コロナによって無くなり、私たちの耳に届いたのは、一緒にイベントを開催した生産者さんたちの悲痛の声でした。
「レストランから仕入れが無くなった」
「学校の給食が止まってしまった」などなど・・・
そこで、農家の方の緊急支援策として売り先のない加工品をファクトリエのサイトで一時的に販売したところ、ありがたいことに全て完売。農家の方にとても感謝していただけました。
3.地方創生のスペシャリスト鎌田由美子さんとの出会い
2年ほど前に知人を通して、鎌田さんとお会いしました。
鎌田さんは当時、カルビーの上級執行役員として新規事業に取り組まれており、JR東日本時代のエキナカ開発や地方創生事業のご経験から「こだわりの農産物を見つけ、価値をつけて販売し、良い循環を作りたいですね」という話で盛り上がりました。
それから2年。カルビーを退職され、ロンドンから帰国された7月、鎌田さんに、「ぜひ一緒に食の領域をやりませんか?」とお声がけして、スタートすることになりました。鎌田さんが事業責任者として、これから各地の農産物を見つけ、加工という価値をつけ、ストーリーを伝えることで、地方の農業を盛り上げていきたいと思います。
「 ファクトリエフード」の特徴とは?
コンセプトは「産地から 自然まるごと そのまま」です。
具体的には・・・
1)産地と消費者を付加価値でつなぐ “ 語れる ” 食
ポケットマルシェさんや食べチョクさんのような、農家さんが自ら行う”産直”ではなく、ファクトリエが産地を巡って価値ある、または、産地ですら気がつかない魅力的な素材を発見し、その素材を生かした付加価値のある商品を企画・開発し、お客様に直接お届けします。
2)農家・農業を魅力的に、稼げる農家へ、そして地域もイキイキと
コロナ禍で改めて浮き彫りになった、産地・農業の課題を解決するファクトリエフードならではの事業モデル。これまで、「工場希望価格」として、工場が利益を上げ、若手の採用ができる良い循環を作ってきました。ファクトリエがこれまで培ってきたビジネスモデルや「伝え手」と「繋ぎ手」のノウハウを活かし、魅力的かつ稼げる農家になることで地域全体を盛り上げることを目指します。
3)新ライフスタイルに求められる、豊かな食を提供
より安心・安全、健康な食への需要が高まるとともに、おうち時間が快適に、豊かになるものを求める傾向にあります。その時代において「語れるもの」は、食べる前からワクワク、食べる時はおいしい、食べた後は誰かに語りたくなる。そんな豊かな時間と食を提供したいと思っています。
4) SDGs が当たり前の時代のサステナブルを意識した事業展開
農家にとって持続可能な仕組みであることはもちろん、商品開発においても SDGs を意識した取り組み・商品開発を行います。少しだけ傷がついてしまって捨てるしかなくなった農作物や、豊作で廃棄する野菜など、加工品にすることでサスティナブルな食のあり方を考えていきます。
第一弾は、 “ 幻のりんご ” 100% のジュース
①御所川原(農家:アグリコミュニケーションズ津軽)
「御所川原」は日本で初めて “ 赤い果肉のりんご ”として品種登録され、青森県五所川原市近郊でのみ栽培されている希少品種です。 通常のりんごよりも酸味が強く、鮮やかな赤色はアンチェイジングの代名詞 “ ポリフェノール ’'。その含有量は生食できるりんごの中では、群を抜いています。輪切りにすると紅白の花模様ができるのも特徴。 天然の鮮やかな色彩と甘酸っばい味をお楽しみください。
②グラニースミス(農家:伊達水蜜園)
シャキッとした歯応えと爽やかな酸味をもつ「グラニースミス」。海外ではポピュラーな品種ですが、甘さが好まれる日本ではほとんど栽培されておらず、非常に珍しいりんごです。養分をしっかりと残す「葉とらず栽培」によりひとつずつ丁寧に育てた伊達水蜜園のグラニースミスのフレッシュな酸味をお楽しみください
③もりのかがやき(農家:かさい農園)
糖度が高く、酸味が少ない「もりのかがやき」。黄色の果実が太陽の光を浴びてきらきらと輝くイメージから名付けられた「もりのかがやき」。果皮が黄色く、果実は 370g 程度と大きく、2011 年に品種登録された平成生まれのりんごです。歯ざわりがよくジュシーで、糖度が高く、酸味が少ないのが特徴です。すっきりとした爽やかな甘みをお楽しみください
「年始」に楽しめる紅白のりんごジュースセット
2020年は色々とあった一年間でしたので、2021年がより良い年になりますよう紅白セットをご用意。ぜひ縁起の良い「紅白りんごジュース」の飲み比べをしてみてはいかがでしょう。^^
< 500ml 2 本セット>
※お歳暮・帰歳暮、ギフトにもぴったりなギフトボックス仕様 ※もくめん+サシェ付:緩衝材には高知にある日本唯一のもくめん工場「戸田商行」のヒノキのもくめんを使用。もくめんをサシェに入れれば、ヒノキの香りを楽しめるほか、消臭・防虫効果で洋服の保管にも役立ちます
< 180ml 6 本セット>
2)御所川原×3・もりのかがやき×3 / 3,400 円(税抜)
※持ち運びしやすいケーキボックス型に変形できる紙ケース入り
最後に
アパレル業界も「作り手」に光を当てることで、その想いや情熱を感じて「愛着を持って大切に着る」よう変わってきていることを実感しています。食の世界でも同様に、こだわりのある「作り手」が、よりよい「語れる商品」を作り、生活者と生産者の双方が、”お互い様”という循環で繋がる世界を作っていきたいと思います。
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私山田は、毎日のように全国各地を回りつつ、「ものづくり」や「食」について、発信しています。もしよかったら、ぜひフォローお願いします!
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