お客様が熱狂するために、いま必要なこと。~熱狂への方程式は存在する?~

先日、株式会社トライバルメディアハウスさん主催の「熱狂ブランドサミット2018」に登壇してきました。

https://www.tribalmedia.co.jp/summit2018/

テーマは「「メイドインジャパン」で世界を変える、業界を覆したひとりの情熱」。「熱狂」をテーマにした4つのプログラムが実施されました。

ファクトリエでは、大規模なマーケティングをしているわけではないのですが、セッションのコピーが「マーケティングの未来は 一人の情熱から変えられる。」。またサイトを見ていただくと冒頭に出てくる「顧客が熱狂するために、いま必要なこと。それは、マーケティングに込める「人の熱量」です。 人の感情を動かすのは、マーケティングのしくみではなく、 それを実行する「人」です。」ということで、この部分で呼んでいただけたのかな、と思っています。

さて、登壇は一人ではなく、株式会社トライバルメディアハウスのマーケティングデザイン事業部 ゼネラルマネージャー チーフコミュニケーションデザイナーの高橋 遼さんとの対談でした。

高橋さんは、この熱狂顧客の分野では先駆者で、大ヒット書籍の「熱狂顧客戦略」の著者でもあるんです。

そんな中、自分でいいのかと思いながら登壇しましたが、ファクトリエは本当にファンの方に支えられているので、その辺りをお話ししてきました。

登壇内容からいくつか補足・追記しながらご紹介したいと思います。

(なので当日いらっしゃっていただいた人も、この話は聞いてないよ!があるかもしれませんがご了承ください!)

お客様は「熱狂的な仲間」

僕らはお客様を、「熱狂的な仲間」だと定義づけています。

もうお客様ではなくて「ファン」もっというと「友達」づくりかもしれません。

ファクトリエにはファンのお客様が本当に多いので、どうやったらファンが増えるのかとよく聞かれます。

熱狂的な仲間を作っていくのに、最低限必要なことがあります。

■熱狂ファンの秘訣1:「使命」

ファクトリエのミッションは「語れるもので、日々を豊かに。」です。

これは、「従来のファッション性や経済性ではなく、作り手の想いで買う。コスト削減ではなく、世界一の価値を創造する」ということで、この使命を果たすための革命の同志ということです。

同じ目標に向かっていくわけですね。

■熱狂ファンの秘訣2:「語れる商品」

これはもう単純に、お客様が熱狂してくれるような商品しか作らない、ということです。

今の時代、中途半端なスペックだけで勝負するならファストファッションには勝てません。

ファストファッションのレベルが非常に高いので、僕らは圧倒的価値を出せる「語れる商品」を作れないなら、商品開発しないと決めています。

そしてそれは、これまでの「経済性」「デザイン」で選ぶのではなく、「作り手の想い」で買うという新しい消費軸を作ることだとも思っています。

「熱狂」の方程式は存在する?

2つあげましたが、3つ目が一番重要かもしれません。

■熱狂ファンの秘訣3:「自分たちが熱狂する」

HOWをよく聞かれるんですが、こうすれば良いという常勝の方法なんてないと思ってます。もしあるとすれば、熱狂の「熱」って伝導すると思っています。

ただ、熱は一番の熱いところ以上には熱くならないですよね。

つまり「自分の熱量≧お客様の熱量」という方程式なので、僕らが思いっきり熱狂して楽しんでいいないと、お客様が熱狂することはないんです。

一番重要なのは自分たちがどれだけ熱狂しているかですね。

なのでファクトリエでは、重要な採用基準として「自分の仕事が“私事”になる人」というのがあります。

最終面談で僕と話す内容も、その人にとっての仕事が「事に仕える」じゃなくて「わたくしごと」のほうの私事になっているかという確認なんです。

話はずれますが、人生100年時代で、働いている時間の方が多いわけですよね。そしてその割合はどんどん長くなるかもしれない時代です。

そんな時に「事」に仕えてなんとなく、や嫌々過ごすよりも、「わたくしごと」として楽しんで熱狂しながら過ごした方が、いい人生だと思うんです。

僕は、生きるということは目的じゃなくて手段だと思っています。

自分の命を何に使うかだと思うんですね。

そして個々の熱狂が、より社会を熱く、楽しくしていくと思っています。

熱狂を生むには、まず自分が最高に熱狂し、熱狂の仲間を増やしていく。

これは一気にというわけではなく、少しずつなのかもしれませんが、確実でいちばんの近道だと思います。

ファクトリエに熱狂してくれるメンバー、工場、お客様には本当に感謝です。

徐々にではありますが、革命同士とともにファクトリエの目指す世界を実現していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?