やっぱり「ジョブ理論」は神というお話

ほぼ1年ぶりのnote投稿。。。

やはり3日坊主で終わってしまったか、と反省(何度目w)

少しずつですが、仕事にも余裕が出てきたので、自粛期間中の寂しさを紛らわせる目的で、久しぶりにnoteでも書いてみようと思います。今回は(というか今回も)、目標を定めず、書きたい時にゆるりと書いていこうと思います。うん、そうしよう。

今、私は某「食のC2Cビジネス」を生業とする会社で働いているのですが、会社として目指すべき世界観や社会のあり方は手前味噌ながら素晴らしく、サービス・プロダクトも決して悪くない(むしろ、かなり良くなってきた)、でも「何か」が足りない(かもしれない)、そんな感覚を持って、日々を過ごしています。

そんな中、だいぶ年下かつ別部署の学生インターンの方から、下記のようなご質問をいただきました。

もう一つ質問なんですけど、
いまXXXXXXXX(他社サービス)とかすごい主婦層に受けがいいと思うんです。
姉にXXXXXXXX(自社サービス)使って欲しくて勧めてるんですが、XXXXXXXX(他社サービス)のがいいと言われてしまい…
やはり働きながら子育てもしていると、簡単・時短・安い・安全が1番みたいで。
これからそういった層にもXXXXXXXX(自社サービス)が受け入れられるにはどうしたらいいのか…と思っているのですが。。。

まずもって、学生インターンにもかかわらず、ここまで(親族に他社サービスからの乗換を本気で提案し、それが受け入れられずに悩むくらい)自社のサービスを愛してくれている、というのが感動モノです。いやぁ、久々におじさん、ほっこりしました。

で、そんな彼/彼女に、私が返信した文の一部は以下の通りです。

(途中まで略)おそらくビジネス的な成功を通して社会的にメジャーになって、その影響力をもって社会を変えていきたければ、自社サービス的価値観をどんなに強く押し出しても100%無理だと思っています。そんなにビジネス、というか消費者を攻略するのは(身近なお姉さんの説得でさえ難しいように)決して易しくないので。
私も明確な「解」が見出せているわけではないのですが、現状「これが打開点かもしれない」という仮説は、消費者目線で受け入れられやすい「顧客提供価値」を定義し、それをサービス設計やプロモーションの軸に据えるというものです(後略)

言わずもがな、「ジョブ理論」です。相変わらず37になっても、自ら世の中に生み出した理論ではなく、クリステンセン教授のふんどしで相撲とろうとしてて、お恥ずかしい限りなのですが、考えれば考えるほど毎日思うんですよね、やっぱり、この思考プロセス、大事というか最強だな、と。

GW中も、5月1日に半年超の時間をかけて臨んだプロジェクトがようやく日の目を浴びることになり、人並みに達成感を抱いていたもんで、それまでをリセットする意味でも、半ば意識的にボーッと日々を過ごしていたんです。とはいえ、まぁ、独身/彼女なしで、stay homeになっちゃうと、無意識的にもビジネスのことは考えちゃうわけで、あくまで漠然とですが「今後うちのサービス、どうしていくのがええのかな」とか考えていたわけなんですが、結局、行き着くところは、「ジョブ理論」なんですよね。顧客がそのサービスを「雇う」理由を合理的かつリアルに想像して、「雇ってもらえる」ようにサービス/プロモーション設計していくしかないんだろうな、と。

※ジョブ理論ってなに?って方は、簡単にまとめられている記事をお読みください。さらに詳しく知りたい、かつ英語が得意な方は、youtubeで「christensen jobs to be done milkshake」で調べると、生前の貴重な講義映像の一部が視聴できます!

そんな風に考えていた私は、以下のような返信を、彼/彼女にしました。

例えば、我々が提供している「XXXXXX」を定期的に購読していただけるのは、もちろん我々が伝えたいメッセージである(プロダクトアウト的な価値観に基づく)「生産者のストーリーを読んで、知って食べると美味しい」というものに共感いただいている方も多数いらっしゃるとは思うのですが、もしかすると別の観点で「ふだんの不摂生な食生活に対する贖罪の気持ちから」かもしれませんし、「月に1回、いつも家事をしてくれている夫または妻に、ストーリー付きで飛び切りの料理を提供し、家族団欒を楽しみながら、間接的にふだんの感謝を伝えたいから(それ即ち、良好な夫婦関係/家族関係を維持していくため)」かもしれません。そこにはユーザー毎に、様々な購買理由が存在するのですが、特に最後の話なんかは、たとえ直接ユーザーにアンケートを取っても、なかなか出てこない購買理由です。ユーザー本人もそこまで自覚的に購買行動を行なっているとは限らないし、わざわざ「良好な夫婦関係/家族関係を維持するため」なんて答えるの、むっちゃ恥ずかしいしねw

うーん、どっちみち、個人FBでシェアするし、なんで執拗に自社サービスをXXXXXで隠しているのか、よくわからなくなってきましたがw、こういう視点って、約1年と少し前に、同組織にジョインする前はむちゃくちゃ持てていたのに、中に入ると、やっぱりサービス愛が勝ってしまって、こういう視点って持てなくなっていたな、と改めて自覚するわけです。いやぁ、恐ろしや、というか、ほんとまだまだ未熟者だな。

とはいえ、基本ポジティブ人間で、これから勝負だ!というこのタイミングで、これに立ち返って気づけてよかった!と考えるのが私でして、金夜にほろ酔いの中、ABEMAプライムを見ながら、今の思考を忘れないようにnoteをせこせこと更新する、としおなのでした。

皆さん、不便な日常が続きますが、おだやかな週末を〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?