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加工食品とリン酸塩の過剰摂取に要注意!

こんばんわ。

緊急事態宣言が発令されてから、3週間が経過をしますが、飲食店は基本的に20時に閉店をしますし、人との接触を避ける為に、スーパーやコンビニなどでインスタント食品や加工食品などの食事を買って済ませる方も多いのではないでしょうか?

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もちろん、ご自身の生活に合わせて、それらを上手く活用する事は大切なのですが、知った上で選択をするのか、知らずに選択をしているのか?は異なりますので、本日お伝えさせて頂く内容を知った上でご選択頂ければ幸いです。

食品添加物とリン酸塩

健康的な食生活を送る上でのポイントの1つとして、コンビニやスーパーで売られている加工食品などを購入する場合は、何がその商品に使われているのかを確認出来る、食品成分表を見る事が上げられます。

例えば、食品の原材料を確認した時に、以下の表示を見かけたことはありませんか?

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乳化剤、pH調整剤、膨張剤、イーストフード、かんすい などなど

菓子パンや調理パン、中華麺、お弁当などをはじめ、様々な商品に含まれていて、保存が効く様になったり、柔らかさや弾力性を与えてくれたりします。

これらは、表記こそ無いものの、実際にはリン酸塩が使われている可能性のあるものなんですね。その為、気が付かない内に多くのリン酸塩を摂取している可能性が考えられます。

そして、普通の生鮮食品を調理した食事に比べて、食品添加物として添加されるリン酸塩は、吸収率が高く、血中のリン濃度が上昇しやすいとも言われています。

結着剤のリン酸塩類は、リンとして 184.9 mg/人/日であった。~平成 30 年度 マーケットバスケット方式による保存料等の摂取量調査の結果について~ https://www.mhlw.go.jp/content/000603339.pdf より

上記の「平成 30 年度 マーケットバスケット方式による保存料等の摂取量調査の結果について」にもある様に、加工食品には、食品添加物として様々な種類のリン酸塩が添加されており、私たちは知らず知らずのうちに多くのリンを摂取しています。

リン酸の過剰摂取はマグネシウムの吸収を阻害する?

もちろん、食品添加物は厚生労働省が安全性を確認した上で、使用を認めていますので、少し摂っただけで体調を崩すなどは考えられにくいですが、過剰に摂取をすることで、栄養面や健康上のデメリットが生まれることが考えられます。

食品添加物について知りたい方はコチラの厚生労働省のページをご覧ください。

例えば、食事から過剰のリンを摂取すると、マグネシウムの腸管吸収が低下するということがわかっています。

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普通の食事と、リンを2倍、3倍にした食事をした場合とで、マグネシウムの吸収率や尿排泄率、体内保留率を調べると、リンの多い食事ほど、マグネシウムの吸収率と体内保留率は減少し、尿排泄率は上昇するという研究結果が出ています。

マグネシウムは、325以上もの酵素反応の補助因子として働いており、体内のほとんど全ての酵素の活性化に関わっていて、私たちが生命活動を行う上で必要不可欠なミネラルなんですが、現代人にとっては不足しがちなミネラルです。

骨を脆くしてしまう可能性が高い?

年齢を重ねていくと骨粗鬆症を気にされる方が多いかと思います。例えば、転倒してももの骨を骨折し、そのまま寝たきりになって‥‥‥ということは避けたいですよね。

その為、骨を脆くしないというのは、とっても大切。

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そして、リンはカルシウムと結合することで骨をつくりますが、リンが多くなり過ぎるとどうなるか?というと、結合する相手となるカルシウムが足りなくなってしまう為、なんと!骨に貯蔵されているカルシウムを使ってしまいます。

さらに、過剰なリンを体外へ排出させるためには、副甲状腺ホルモン(PTH)が必要なのですが、この副甲状腺ホルモンは、骨からカルシウムを取り出してしまうという作用もあるんです。

このように、リンの摂り過ぎによりカルシウムが相対的に不足し、骨をもろくさせてしまうんですね。

日頃、インスタント食品や菓子パン、加工食品などばかりが続いている場合は、将来の健康の為にも、一度日々の食生活を見直してみて頂ければ幸いです。

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