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レコーディング日記⑩☆人間である強味

ちょと久しぶりにレコーディング・エンジニア時代のお話☆

「完璧」という言葉に、みなさんはどんなイメージを持っていますか?

レコーディング中にも、プレイヤーは”完璧な演奏”を目指します。
そしてミックスダウンの時も、タイミングの”ズレ”を修正する事は良くありました。
サビの一発目の音が揃っている方が、「ドンッ!!」っと感が出て気持ち良いからです。

しかし、そいうった修正をし過ぎると、楽曲がどんどんPCで作った曲の様になっていく気がします。
全部がメトロノーム通りで、音程もタイミングも全ての楽器や歌が揃っているのは、もはやDTMではないしょうか。

揃える所は揃えますが、全部が全部揃う必要もなく、その微妙な”ズレ”が、
いわゆる「グルーヴ」を生むと思うのです。

初音ミクが時代を創り、AIのアイドルや楽曲がチャート入りする事も出てきました。
それ自体は時代の変化として有りだと思っています。

しかしレコーディングをしていたからこそ感じるのは、人が魅力を感じ、
魅了され、のめり込むのは、やっぱりライブだと思うのです。
ライブ会場で、「いまギターとベースのタイミングがズレた」なんて言ってる人はいないと思います。
ぶっちゃけ、どーでもいー(笑)ってなるのがライブです。

肌で感じるグルーブ、サウンド、圧倒的迫力と世界観。
そういう”非日常”を求めて、人は会場に足を運ぶのです。

人間にしかできない事

完璧である必要はない。そして人間だからこそ伝えられること、受け止められることがあると思います。
どれだけAI技術や情報の発信手段が変わろうとも、伝えるのも伝えたいのも
”人”である以上、その本質は変わらない。

なら一番大事なのは、「どんな自分が伝えるのか」

評価したり批評したりばかりの自分では、伝わらない。
プレイヤーであり続けるからこそ、伝わるんだと思います。

まずは行動に起こす自分であり続ける。

波風立てて行きましょう☆

ではでは☆

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